【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】
2022/03/04
「おしゃれなカーテンを選びたい」と思っていても、案外「レールをおしゃれにしたい」と思っている人は少ないかもしれません。
でもそんな人に教えたい!
実は、カーテンレールの選び方次第でお部屋がすごくおしゃれに変わるんです。
そこでおすすめなのが「アイアン(鉄製)レール」。どんなテイストの部屋も雑誌に載っているようなおしゃれな部屋にしてしまう、魔法のようなレールです。
今回はそんな大人気のアイアンレールをご紹介します。
創業50年余の老舗カーテンメーカー「株式会社カズマ」に入社後、8年間にわたり縫製課にて縫製リーダーを務め、その後EC事業部に配属。KURASIKUではお客様対応を担当。日々、数十件に及ぶ顧客からのコーディネート等の問い合わせに対応している。一般社団法人日本インテリアファブリックス協会認定 窓装飾プランナー
アイアンレールとは、その名のとおり、アイアン=鉄製のレールで、重厚感とブラックカラーの引き締まったフォルムが大きな特徴です。
同じ鉄製のアイアンレールといっても、各メーカーによってデザインも体裁もさまざま。その違いは大きく分けて4つあります。
①ランナーの有無
②装飾的なデザインの有無
③ツヤの有無
④シングルタイプかダブルタイプか
などです。以下にその詳細を説明していきます。
①ランナーの有無
まず、アイアンレールにランナーがついているか、ランナーがついていないかの違いについてご説明します。
ランナーとはカーテンレールについている輪の形をした部品のことです。カーテンを吊るす時に、生地についたカーテンフックを引っ掛けて使います。
たいていのアイアンレールにはこの輪っか状のランナーがセットに付いています。通常の機能性レールと同じように、カーテンの開閉がスムーズな一方、せっかくのアイアンレールの魅力がランナーによって見えにくくなるというデメリットもあります。
一方、ランナーが付いていない場合は、カーテンの生地を掛けるためにS字フックや、ループの付いたクリップ、布リボンなどを用意します。
例えばKURASIKUでは、カーテンの生地にあらかじめ8つのボタンホールが開いているので、そちらにオリジナルの布リボンやボタンストラップを通して掛けます。
②装飾的なデザインの有無
アイアンレールに多いのが、レールの両サイドに葉っぱや植物のツルなどをイメージした、ヨーロピアン風のデザインが施されたもの。
これはカーテンなど、インテリアファブリックの先進国である欧州の影響を受けているもので、アンティークインテリアなどによく合うようデザインされているためです。
また、わざとサンドペーパーで色落ちさせたような、ヴィンテージ感を強調したデザインのものもあります。
一方、KURASIKUのアイアンレールのように、鉄ならではの質感や風合いを生かして、シンプルにつくられたものもあります。
③ツヤの有無
アイアンレールの中には、ツヤ感のあるものとツヤがなくマットな風合いのものがあります。ツヤの秘密は、コーティング。
カーテンレールは長期にわたり強い日差しにさらされるため、UVカットや色落ち防止のコーティングがされています。
ニスのように光るコーティングもあれば、表面がザラザラした仕上がりのものもあり、メーカーによってさまざまです。
④シングルタイプかダブルタイプか
次に、シングルレールとダブルレールの違いについてご説明します。
シングルレールとは1本(1枚掛ける)、ダブルレールとは、2本(2枚掛ける)レールを指します。
シングルレールは1種類のカーテンを吊ることができ、ダブルレールは2種類のカーテンを吊ることができます。
独特の存在感を放つアイアンレール。購入前に通常の機能性レールや装飾レールとの違いやメリットデメリットを把握しておきたいですよね。
アイアンレールのメリットは、
①唯一無二のおしゃれなデザイン
②窓際のインテリアとしての存在感
③耐久性に優れている
それぞれ詳しくご説明していきましょう。
①唯一無二のおしゃれなデザイン
アイアンレールの魅力は、なんといってもそのデザイン性。
アイアンというだけでおしゃれに見えるんです。例えば、タオル掛けをアイアンバーにしたり、収納かごとしてアイアンバスケットを選ぶ方が多くいらっしゃいますよね。
なぜプラスチックを選ばないのかと聞かれれば、アイアンならではの重厚感や素材むき出しの素朴さがおしゃれだから。ですよね。
アイアンの存在感は、他の素材には真似できない独特のものがあります。
②窓際のインテリアとしての存在感
アイアンレールは、脇役というより主役級の存在感があります。カーテンレールという役割だけではなく、部屋の空間そのものをおしゃれにしてくれるインテリアアイテムとして活躍してくれます。
観葉植物をプラントハンガーで掛けてみたり、手作りの流木ハンガーとお気に入りの布を吊ってみたり、好きなロープやリボンをつなげてみたり・・・
アイアンレールは、機能性レールに比べて細いため、なんでも引っ掛けることができるので、使う人のアイディアでさまざまな窓際アートができそうですね。
③耐久性に優れている
通常の機能性レールは、樹脂製やアルミ製のものが多く、十分耐久性を考えられたものになっています。
とはいってもやはり、毎日強い日差しにさらされると劣化していき、割れやすく壊れやすい状態になるのは仕方のない事です。
しかしアイアンレールは、色の変化など見た目の経年劣化は考えられますが、鉄製ですので、折れたり壊れたりすることはほぼ考えられません。メンテナンス次第で長く愛用できるレールです。
①重い
②価格が高い
③開閉の滑りが悪い
①重い
デメリットとしては、鉄ならではの重さがあり、壁の中にしっかりとした下地があることが取り付けの最低条件です。また、重さがあるので取り付けも女性ひとりでは大変です。
ただ、どんなレールでも、壁の下地の確認は必要ですし、素人が1人で取り付けするのは危険を伴います。
ですので、アイアンレールはもちろん、カーテンレールの取り付けは、やはり業者の方に依頼するほうが好ましいでしょう。
②価格が高い
安価な機能性レールは、商品によって価格に幅もありますが、1m幅で3000円程度でオーダーできるものもあります。
一方、アイアンレールの場合は6000円前後~2万円が相場です。
③開閉の滑りが悪い
「滑りが悪い」とは、輪っかのランナーが付いていない場合に限ってなのですが、 布リボンや紐などで生地を掛けることになるので、どうしてもカーテンを開閉する際に少しコツが必要で、ランナー使用ほどのスムーズさはなく多少引っかかるような感覚を感じる人もいるかもしれません。
値段が高くてもやっぱりアイアンレールがほしい!と思ったあなた。
特にリネンやコットンなど天然素材のカーテンや生地を吊りたいという方には、やはりシンプルを極めたアイアンレールがおすすめです。
KURASIKUのアイアンレールは自然素材のカーテンに合うように、独自で鉄工所の職人さんと開発したものです。
それ自体に確かな存在感があり、カーテンレールとしてはもちろん、小物や植物を吊ったりするだけでインテリアとして十分な機能をもっています。
KURASIKUのアイアンレールはツヤなしのマットな質感と漆黒のカラー。強度ギリギリを追求した細くてシンプルなフォルムが大きな特徴のひとつです。
無垢の鉄の質感をそのままに、手仕事でシンプルに仕上げたアイアンのカーテンレールなんです。
KURASIKUのアイアンレールはシングルとダブルの2種類があります。シングルは1枚用、ダブルは2枚用です。
ランナーが付いていないので、KURASIKUのカーテンの生地を掛ける時は、布のリボンやボタンストラップ、リングなど専用のパーツを使いましょう。
さて、ここでアイアンレールを使ったカーテンのかけ方を3つご紹介します。
①アイアンレール「シングルタイプ」のみ
②アイアンレール「シングルタイプ」+機能性レール
③アイアンレール「ダブルタイプ」のみ
それぞれについて下に詳しくご説明します。
①アイアンレール「シングルタイプ」のみ
「カーテンは2種類掛けるもの」と思っている方も多いと思いますが、日差しや人通りが気にならない部屋なら、お気に入りの生地1枚で十分です。
生地の透け具合を気にせず1枚の生地を掛けて、素材の風合いを思い切り楽しんでください。
例えば日当たりが悪い部屋ならリネン100の生地「エブリ」を1枚でさらりと掛けたり、あまり人の出入りがない部屋なら中厚以上の生地を1枚掛けたり。
もし取り付け後、「やはり2種類掛けたい」と思ったら、機能性レールをプラスして次の②の掛け方がおすすめです。
②アイアンレール「シングルタイプ」+機能性レール
窓枠内にスタンダードな機能性レールを付けて、窓枠外にアイアンレールを取り付けるスタイルです。
こちらのコーディネートのメリットは、機能性レールに付属したランナーを使うことでレースの開閉がしやすくなる点と、アイアンレールの美しさが際立つ点。また、生地とレールをつなげるリボンなどのパーツが映える点です。
人の出入りが多い掃き出し窓は、特にこのスタイルがおすすめです。
KURASIKUのカーテンの場合は、機能性レールにつけるカーテンはシンプルに「リング」で掛けることをおすすめします。
③アイアンレール「ダブルタイプ」のみ
アイアン2本をひとつにしたレールで、そのまま薄地と厚地の2枚を掛けられます。
KURASIKUのカーテンを掛ける場合は、前後でパーツが重なってしまうので、パーツの選び方や結び方に次のような工夫をするのがおすすめです。
例えば上の画像のようにパーツの色を前後で変え、あえてメリハリを出すコーディネート。
または、下の画像のようにレースはリングでシンプルに掛け、手前のカーテンで遊ぶコーディネート。
こちらのコーディネートはカーテンを1つ飛ばしに取り付けて(通常は8つのボタンホールがあるところ、4つのみ使用する)生地にたるみを出して、後ろのカーテンが見えるようなコーディネートも素敵ですよ。
ただ、この場合は前後で同じ生地サイズを購入すると、パーツが違うことで掛けた時の丈感が変わることが多いので、腰高窓におすすめです。(掃き出し窓の場合、前後の生地丈を同じにしたい場合は同じパーツを使用したほうがベター)
白リネンカーテンはリングを使用。チェック柄「ナンナイエロー」はボタンストラップを使用。同じ生地サイズでも使用するパーツが違うので裾の丈感が少し変わります。
いかがでしたか?アイアンのカーテンレールはどんなインテリアにも合わせやすく、それだけで部屋の雰囲気をおしゃれにする力を秘めています。ヴィンテージ、北欧、モダン、ナチュラル、ボタニカル・・・こだわりのインテリアにぜひ合わせてみてくださいね。
KURASIKU(クラシク)
【住所】福井県福井市羽水1-611 カーテンのカズマ内
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