【わたしのレコ麺】

敦賀市『TEATRO』の敦賀真鯛と仲間たちのクリームパスタ

2022/03/24

©川瀬徳太郎

福井への移住をきっかけに麺料理にドはまりしたライター・にしやま(岐阜出身)がレコ“麺”ドする食レポ企画。訪れた先で出会ったローカル麺を歴史あるお店のたたずまいや、人情味あふれる店主とのやりとりとともにつづります。




今回は海の町、敦賀がほこるあの食材を使ったアレンジパスタを紹介

福井には美味しい食材が本当にたくさんあると思う。だから地元の食材を使った料理があると聞くと、ついつい食べてみたくなる。そして今回、敦賀のブランド魚「敦賀真鯛」を使った新作パスタが登場したとのこと。もちろん食べてみずにはいられない。噂を聞きつけて向かったのは、敦賀市平和町にあるイタリアンレストラン『TEATRO(テアトロ)』だ。今回が初訪問となるクリーム色の洋館風のお店が見えてきた。


特徴的な色使いが目印の『TEATRO』の外観

店舗は北イタリアの旧家をモチーフにしている。店内には、赤尾さんが「現地で購入してきた」という絵画や小物が飾られている

入り口の青いトビラを開けると、店内にはレンガ調の落ち着いた雰囲気が広がっている。迎えてくれたのは店主の赤尾稔さんだ。早速、新作パスタについて聞くと、「店定番のメニューをベースに、地産食材でアレンジを加えたシーフードクリームパスタです」と教えてくれた。せっかくの機会なので、お店のことについてもあれこれと尋ねてみた。



接客から調理までこなし、厨房で手際よくフライパンを振る店主の赤尾さん

「僕は旧三方町の出身で高校卒業後、愛知にあるパン工場に勤めていました。そこでパンを作るうちに料理がしたいと思うようになり、そのまま愛知でフレンチとイタリアンを修行しました。最初はフレンチだったのですが、もっとカジュアルに楽しんでもらえる方が僕の性には合うなと思って、イタリアンに転向することに。それから2000年にイタリアンレストランとして『TEATRO』をオープンしました」(赤尾さん)。


海の生き物が散りばめられているパスタ皿もわたしのツボ

目の前に運ばれてきた具材たっぷりのクリームパスタに、はや興奮気味のわたし。さらに驚いたのは高級な敦賀真鯛が7切れも入っていたこと。そして「仲間たち」と可愛く形容されているのは、エビ、タコ、イカ、ホタテ貝柱。なんとも豪華な一皿だ。クリームソースにはコクがあり、隠し味に県産味噌を加えているという。


ソースがしっかりと絡んだパスタ麺をフォークで巻き上げる

「うちは具も麺もボリューミーだから、食べきれなくてもいいですよ」と、赤尾さんに優しく気にかけていただきながら、わたしはモリモリと食べ進めていく。口の中には、食感も異なるバラエティー豊かな具材たちが次々と運ばれてくるので、当然飽きることもなく、ボリュームを感じさせない。食べるたびにフワッと広がる敦賀真鯛の味わいもたまらなく、ペロリと平らげてしまった。

パスタの余韻に浸っていると、「夜のグランドメニューには敦賀真鯛のパエリアもあるんです」と赤尾さん。今度はパエリアを食べに来なくては。

TEATRO(テアトロ)
【住所】福井県敦賀市平和町13-20
【電話】0770-21-5544
【時間】11:30~14:30、18:00~20:30(土・日曜は17:30~)
【休日】不定休
【席数】48席
【駐車】7台
【HP】あり





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