【パルタージュ】

京都滞在で私が感じたこと。

2019/08/09

『宿泊先からの「東寺」展望』 ©Tomoko Iozaki

 梅雨入り目前の6月中旬、日を追うごとに暑くなっていた京都に約一週間滞在した。京都駅の南にあった今回の宿泊先は 「東寺」が近く、テラスからは五重塔などがよく見えた。
 おそらく初めて訪れたこの寺には、国宝や重要文化財の建築物、立体像が数多くあり、時間の経過によって当時とは違う色合いに変化するなど自然な美しさが加わり味わい深いものに感じた。私にとっては飽きることなく眺めていたいものばかりで嬉しい発見の連続だったが、これまで幾度となく大火に見舞われながらも芸術や文化を守ってきた京都は、大火災に見舞われたノートルダムの運命に重なった。
 京都のお店では「おもてなし」の意識の高さに驚く一方で、不慣れな私にとっては商品を選ぶ際、その種類や説明書きの多さに疲れることも。バランスを取ろうと意識して美術館や寺を訪ね、鴨川の河原や民家が並ぶ裏通りを歩きながら京都での時間を過ごした。

画家/五百崎 智子
1971年、福井市生まれ。福井大学美術科、大学院で油絵を学ぶ。帰国前のパリで「大津絵:日本の庶民絵画」展に行った。今回の京都滞在中、骨董市で小さな大津絵を見かけたことを思い出し、「買っておけばよかったかな」と少し後悔している。

#エンタメ#パルタージュ#連載

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