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【気象予報士 二村千津子の風と雲】
2025/03/01
こんにちは。
気象予報士の二村千津子です。
先月は日本の上空に2回も寒波が押し寄せました。しかも2回とも1週間以上居座りました。つまり月の半分は寒気に覆われていたことに。福井もその影響を受けました。
この写真は2月前半にやってきた寒波の最中、2月10日に撮影した福井城址のお堀の様子です。
半分以上凍ったお堀の上に雪が積もっていました。
2月2日~21日の20日間で降った雪の量は、県内すべての地点で平年を上回っています。
中でも福井と敦賀は2倍以上。敦賀は3倍近く降っています。
敦賀は2月6日に積雪が40cmに達しましたが、ここまで積もったのは2018年の豪雪の冬以来の積雪でした。
2月は冬らしい冬、というよりも例年よりも厳しい寒さで2月を終えそうです。
でも、3月になると、気温は平年並みか高めの傾向に転じて、周期的に晴れる日も出てきそうです。
そこで、12月には残念なお知らせとしてお伝えした晴天率のデータを、今度はうれしいデータとして、再掲します。
福井市の晴れやすさを表した晴天率が、3月になると2月に比べてぐんと高くなります。この上がり幅は、梅雨の期間が終わって夏本番が訪れる7月→8月の上がり幅と同じくらいです。
そうなると…心配なのは花粉です。
先月のコラムで花粉の飛び出す福井独自の法則をお話しましたが、その独自の法則に基づき、1月21日からの最高気温を足していくと、2月22日までで232.3℃に達していました。
過去にはこのくらいで飛び出した年もありますし、3月早々、本格的な花粉の飛散が始まるかもしれません。坂井市では2月17日と18日に連続して1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉が観測されているので、福井市に先駆けて飛散開始となっています。暖かくなってくれるのは嬉しいですが、コイツだけはしっかりとブロックしていきましょう。
そして、3月のビッグイベントと言えば、ふくい桜マラソンです。私は去年に引き続き、エントリーする気満々でしたが、エントリーしそびれてしまいました。
去年は太田実穂キャスターとともに何度か長距離ラン(5~15キロくらいでしたが(笑))のトレーニングを重ね、何とか完走することができました。
ゴール直後の太田キャスターとの1枚。もう顔が脱力しきっていますね(笑)。
さらに、とても元気づけられたのが、沿道の皆さんからの応援です。なので、今年はチャンスがあれば、沿道の応援に行きたいなぁ…なんて思っています。
日々ウララの読者の皆さんの中にも参加予定の方がいらっしゃるかもしれませんね。今月は当日にむけて、ケガや体調を崩さないよう、コンディションを整えて、エンジョイしてください!
※回答の掲載時期は未定です。全てのご質問にお答えできるとは限りませんので、ご了承ください。
二村千津子(ふたむらちづこ)
福井県出身。気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー
2017年から7年間NHK福井放送局「ニュースザウルスふくい」で
気象情報を担当。
この4月からはテレビ朝日の夕方の番組で気象ディレクターとして
気象コーナーを作る仕事に携わる。 アメブロ
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