【Ｂ２リーグ第23節】福井ブローウィンズ、プレーオフへ収穫と課題｜青森ワッツ戦

バスケットボールＢ２リーグ第23節で、福井ブローウィンズは2月22日・23日に青森ワッツとセーレン・ドリームアリーナ（福井県営体育館）で対戦した。福井はGAME1を93-83で勝利したが、GAME2は70-78で敗れてホームでの連勝を逃した。

東地区同士の対決となった同節を終えて、福井は25勝18敗の東地区4位、青森は18勝25敗の5位。ともにワイルドカードのプレーオフ進出圏内につけている。

60試合を行うレギュラーシーズンも残り10数試合。プレーオフ進出とＢ１昇格を懸けた戦いが激しさを増す中、応援も熱を帯びている。23日に行われたGAME2は、クラブ最多来場者数を記録する4005人が福井のホームを埋め尽くした。

前節のアルティーリ千葉戦で連敗を喫した福井。ここまで対戦成績1勝3敗の青森をホームに迎えて、負けられない一戦に臨んだ。

そのGAME1。福井は細谷将司や木村圭吾、ペリー・エリスらがトータル12本の３ポイントシュートを決めて得意のオフェンスを展開した。インサイドでもベンジャミン・ローソンが6本の２ポイントシュートを決めるなど14得点、6アシスト、2スティールの活躍。各クォーター20得点以上と着実に得点を積み重ねた。

また、福井はスコアラーのライアン・ケリーがロスター外となる中、チームバスケットを展開。ベンチポイントは、青森の17得点を上回る37得点を記録した。

守備ではＢ２リーグ1位の平均アシスト数を記録する青森のポイントガード・池田祐一を軸とした攻撃に対してチームディフェンスを徹底。序盤から一進一退の攻防が続いたが、第3クォーターは青森を15失点に抑えるなど、終盤に福井が最大14点のリードを奪って勝利した。

GAME2では、インテンシティを上げてきた青森。第1クォーターは14-14とロースコアの展開。第2クォーターも互いに4本ずつ３ポイントシュートを決めるなど、前日のGAME1に続いて接戦となった。

第3クォーターは福井の３ポイントシュートが7本中1本の成功にとどまるなど18得点。一方の青森はフィールドゴールの成功率が9割超え。13本中12本のシュートを決めて、福井から二桁のリードを奪った。第4クォーターは福井が一時2点差まで追い上げるもターンオーバーが目立ち、青森に逃げ切られた。

24のターンオーバーを記録したGAME2の試合後、福井の伊佐勉ＨＣは「フィジカルゲームで完敗だった。もともとの課題であるリバウンドでファイトしないといけないし、オフェンスが上手くいかない時に、ディフェンスで踏ん張れるようにチームとして共通認識を持つことができていない時間帯があった」と、試合を振り返った。

ただ、プレーオフに向けて収穫もあった。「チーム5人でペイントを守る意識はすごく良くなってきている。プレッシャーに対して自分たちのディフェンスが力強く、40分間遂行できるかが大事になってくる」と、満田丈太郎主将。伊佐ＨＣも「練習の成果は出ている。残り10数試合で完成度を高めていきたい」と語った。

一方、ワイルドカードのプレーオフ出場権争いでは、山形ワイヴァンズ、熊本ヴォルターズ、バンビシャス奈良が2ゲーム差以内で青森を追いかける混戦模様となっている。

シーズン終盤に向けてディフェンスの強化に取り組んでいる青森は、福井とのGAME1で93失点を喫したが、修正して臨んだGAME2は70失点に抑えて勝利した。

大島洋介ＨＣは「この先、プレーオフ争いをしているチームとの対戦が続く。今季スローガンに掲げてきた『ランニング & ガンディング』を困難な状況でもやり切って、最後の試合まで戦っていきたい」と、コメントした。

福井は次節、3月1日・2日にアウェーで信州ブレイブウォリアーズ（東地区2位）と対戦。次のホームゲームは第25節、3月8日・9日に越前市アイシンスポーツアリーナを会場に神戸ストークス（西地区6位）と対戦する。

Ｂ２リーグ 2024-25シーズン 第25節
福井ブローウィンズ VS 神戸ストークス

【会場】越前市アイシンスポーツアリーナ
【住所】福井県越前市高瀬2-8-23
【日時】2025/3/8(土) 17:00試合開始、9(日) 14:00試合開始
【ＨＰ】あり

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