2025/10/03
2025年も後半に入り、物語もいよいよ佳境を迎えつつある今年のNHK大河ドラマ「べらぼう」。物語の主人公である蔦屋重三郎にちなんだ企画展「蔦屋重三郎が残した道 越前和紙が再現する浮世絵の魅力」が『越前ふくい美術館』で開催中です。会期は10月26日(日)まで。
『越前ふくい美術館』では今年一年を通し、蔦屋重三郎をテーマにした展示を3期にわけて展開。その締めくくりとなる今回の展示では、蔦重の死後、主に江戸後期に活躍した浮世絵師たちの作品が展示されています。
華やかな美人画や役者絵が数多く描かれ、「浮世絵の黄金期」と言われた江戸中期を過ぎ、精緻な風景画へと流行が移り変わったこの時代。まだまだ浮世絵は庶民の娯楽の中心であり、世界的にも高い人気を誇る葛飾北斎や歌川広重が登場しました。会場では北斎晩年の作の中でも評価の高い「千絵の海 総州銚子」や、中山道の風景を描いた歌川広重の作品などを鑑賞することができます。
展示される作品はすべて、浮世絵制作の技術を高度に継承する版元『アダチ版画研究所』による復刻版。福井が誇る最高級の和紙「越前生漉奉書(えちぜんきずきほうしょ)」に摺られており、美麗な線画や鮮やかな発色など、廉価な和紙に摺られた当時のものとは異なる魅力を楽しむことができます。
また、会場のギャラリーショップでは、『アダチ版画研究所』のオリジナルグッズ(ポストカードやクリアファイルなど)も販売されています。ぜひお気に入りのアイテムを探してみて。
蔦屋重三郎が残した道 ―越前和紙が再現する浮世絵の魅力
【会場】越前ふくい美術館(福井県福井市大手2-8-8)
【日程】2025/9/2(火) 〜 2025/10/26(日)
【時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】月曜(祝日開館)※祝日の場合は翌平日休館
【料金】600円、高校生以下は無料
【電話】0776-21-7311
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