【長坂真護のMAGO NOTE】

長坂真護のMAGO NOTE|天才のなり方、 行動が教えた 真実の愛。

2019/12/12

今月号の絵画は初めて1000万円を超えて販売する事ができた作品。「ガーナの子」
©MAGO

「天才」。誰だって、一度くらいは自分で自分の可能性を信じていたことがあったのではないでしょうか?僕もそんな一人で、天才になれたら……と子供の頃、いや20代の頃でさえもよく考えていました。女子にもモテて、絵もバンバン売れて、裕福な生活もできるぞ!って、よくそんな不純な動機で想い馳せていました。

しかし無常に時は過ぎ、気付けば32歳。必死で絵を描いていたあの頃、絵の売り上げは年に100万円を超えるか超えないかの生活でした。唯一無二のアーティストになりたい……、そんな意気込みも心の片隅に追いやられ、20代の頃の旺盛な野望はどんどんどんどん萎えていって、結局僕は唯一無二の何にもなれずにいました。世の中には、2種類いる。天才と凡人。僕はもちろん後者だったということ。そう悟った自分の人生の2週目は人の為に生きる、天才になるのをあきらめ、第二の生き方を全うすべく、アフリカのガーナのスラム街に向かったのです。

ガーナのスラムをアートで助けたいと誓った、あのときから2年半。35歳の現在、僕はみんなからこう呼ばれています。「天才が現れた、次世代のピカソ、いやピカソ以上だ!」。それが一人でもなく、何百人に言われることになりました。一般の方のみならず、アート業界の重要人物までもがそう叫ぶようになっているのです。母親にも「あんたは自慢の息子!お母さんの誇り!」って急に言われるようになったのです。極貧時代が嘘のように、今は一枚1000万円で売れたり、描いた絵が瞬く間に完売したり、11月からはMAGOギャラリーという専属画廊が大阪と滋賀に2店舗同時オープンしたり……。

2年半前まではこう言われていました。「君絵描きなんてして、食っていけるのか?数万円で絵を描いてくれ、下手だなぁ、やはりキャンセルで」なんてこともしばしば。母親には「30過ぎても、貯金もなくてろくに税金も払ってない、なんて情けない人間なんだ!こんな子供に育ったなんて、お母さん悲しい……」と言われ続けていたのです。一体この2年半で何があったのでしょうか?この2年半でどうしたら天才と呼ばれるようになったのでしょうか?その全貌を次号ギャラリーのオープンの話と合わせて書きたいと思っています!

美術家 長坂真護
MAGO CREATION㈱代表取締役兼美術家 /MAGO Art & Study Institute Founder。サスティナブルを合言葉に、ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用し、美術品を制作販売。その利益をスラム街での新規雇用や完全無料の学校運営に。
公式HP  Instagram



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#コラム#アート#連載

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