2019/12/13
先日、あのキン肉マンの宿敵である悪魔超人の首領・悪魔将軍のマスクを広島の精密鍛造メーカー「株式会社キャステム」が、日本のモノづくり技術を収束させグッズ史上最も原作に近づけて販売したと話題に。
これまで悪魔将軍グッズは発売されたもののダイヤモンドパワーについては塗装や異材質。しかし、キン肉マン40周年記念特別企画として、あのロビンマスクを1/1スケールで完全再現した同社が再び悪魔将軍に着手。
「誰がどの角度から見ても、ゆでたまご先生が描く悪魔将軍」をコンセプトに、今回も1/1スケールにこだわって製造。50年の歴史を持つキャステムの精密鍛造技術によりステンレスで金属化。そして悪魔将軍の全体に本物のナノダイヤモンドを共析させ、硬度10のダイヤモンドパワーまで再現させたのがなんと! メガネのまち鯖江の特許技術だったのだ。
悪魔将軍のダイヤモンドバワーの秘密が鯖江にあったとはいやはや。この表面処理を手掛けたのは鯖江市にある企業「アイテック株式会社」だ。「ナノダイヤモンド複合メッキ」はナノダイヤモンド粒子(10~100nm)を均一に分散共析させる弊社の特許技術(特許5435477号)
「アイテック株式会社」では「ナノダイヤモンド複合メッキ」の特許技術を活かし、メガネや情報家電、自動車関連部品などの表面処理事業を手掛けている。表面処理されたものは見た目のみならず耐性にも優れ、製品の持ちが良くなるのもメリット。例えば、釣り糸やピアノ線に施せば切れやすいものも切れにくくなるのだ。高度なナノテクノロジーは様々な分野で応用可能。
だがメッキとダイヤモンドを複合するのはそう簡単なモノじゃない。「水と油」の様に相反するもの。しかし、この複合に成功させたことが高い技術の証でしょう。アイテック様の長田様から話を聞くとと共に「ナノダイヤモンド複合メッキ」の実物も拝見させていただきました。
実は今回、広島のキャステムから一本の電話依頼からが始まり。悪魔将軍の限りなく実物に近く再現できるのは、「ナノダイヤモンド複合メッキ」の特許技術しかないと。
そして1/1スケールの悪魔将軍のマスクが完成。限りなく原作に近いクオリティーに「悪魔将軍はこんなマスクを着けて闘っているのか!」と驚いたそう。それもそのハズ、マスクだけで重さが11㎏(鎧を完全再現したらkgになるやら…)。
完成後このマスクは10月に限定3体100万円(税込)で発売された。価格は驚きだが、即完売したことにもさらに驚き! 一体どんな人が購入した少し気になります。かぶるのかな?(笑)※一応かぶれるみたいですが…。
日本のモノづくりの技術が収束した、これぞ「ジャパンクオリティー!」のマスク。今後、悪魔将軍やロビンマスクなどキャラクター商品が作られる予定は未定。ですが、この高い技術でつくられる1/1スケールマスクものをまたお目にかかりたいです。
アイテック株式会社
【住所】福井県鯖江市神中町2-6-8
【電話】0778-51-5000
【時間】8:00~17:30
【休日】土日祝日
【HP】あり
株式会社キャステムの詳細はコチラ
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