【炎上エンジョイ!】

下を向く君へ|ウーマンラッシュアワー村本大輔の炎上エンジョイ!

2020/06/24

いま僕はテレビには出ていません。それは「創作する」と言うことにもっと取り憑かれないと僕はいなくなると言う恐怖があるからです。僕は漫才、笑いを作り上げ、マイクの前というしかるべき場所で表現し、いまがあります。ところが漫才で優勝してからはテレビに出る機会が増え、気付いたら、ネタを作って表現することから、遠のき、テレビに出ること、スタジオを盛り上げてまたテレビに呼ばれる事を目指してました。たしかにテレビでウケるのも嬉しいです、でも漫才のような作ったものをお金を払ってくれてる人の前で表現してウケる笑いの強さには遥かに及びません。それはテレビに出てる沢山のお笑い芸人のアドリブや大喜利やエピソードトークで笑いを取る笑いがとても軽く、チープに感じるようなものです。創作物こそが最強なんだ、そしてテレビの中はCMみたいなものでしがらみが多い。

ジョンレノンは当時のファンに殺されました、しかし、ジョンレノンがテレビタレントなら彼は殺されなかったと思う、テレビの中で、熱狂されるほど好かれず、憎いほどに恨まれず、程よく好かれ嫌われる、これがタレントです。

僕はたった一度の人生、どういきたいか、考えると、そこから出るべきなんではないかと思いました。水槽の中で生きる鯉はその水槽の中の大きさになり、大きな湖で生きる鯉はさらに大きくなります。芸能界という水槽をでて、40歳、さらに、創作物にとりつかれるために、つぎはアメリカに行きます。

来年の三月を予定してて、向こうには、大きな考えを持つ芸人、アーティストがごまんといます。その話をすると「これからは中国だろ」とマーケットの話をする輩がいるんですがマーケットを目指すなら芸人なんかやってません。アメリカは大統領や政治家はコメディアンに攻撃されます。それが認められてるのがアメリカで、世界最高の言論の自由がある場所はアメリカです。

そこが、湖なのか大海なのか、狭いと感じれば水槽だとも思う。このウララの連載を通して僕が一番言いたかったのは


「そこの君よ、君は君が思うがままに、誰の声にも惑わされず、明日の君を信じて、時に闘い、時には泣いてもいいから、君は君らしく生きていけ」


と言いたくて。この言葉を、あの頃の僕が誰か1人でもいいから大人から聞ければどんなに楽になっただろうか、と思います。福井という土地柄、県民性的に、どうしてもうちにこもりがちで、幸福度ランキング1位なんて言うけど水槽の中にいては、このままで、いいと思い込みます。


次ページへつづく





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#コラム#連載

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