【まほろばなし】

新連載スタート!|【第一回】和太鼓と歌の夫婦音楽ユニット「まほろば」とは?

2020/07/01

昨年11月に行なわれた福井公演の様子

達‐TATSU‐(以下略、達):今月から「日々URALA」さんにて連載をさせていただくことになりました夫婦音楽ユニット「まほろば」、和太鼓・作曲・編曲を担当しています、達‐TATSU‐です。

春‐HARU‐(以下略、春):歌・作詞・作曲・編曲担当の春‐HARU‐です。

達:僕たち「まほろば」は〈和太鼓と歌〉の音楽ユニットとして東京を拠点に活動をしていますが、夫婦二人共に福井県出身です。昨年11月には「まほろば」としては初となる、故郷福井での単独公演を開催させていただいたのですが、様々なご縁が繋がり、この連載がはじまりました。この連載【まほろばなし】では、僕たち「まほろば」の音楽活動や夫婦音楽家としての日々のことなど、ここでしか出来ないようなお話をしていけたらと思っています。

春:福井に居た頃から毎月読ませていただいていた「URALA」さんで連載をさせていただけるのは、一福井県民としてとても嬉しいです。「日々URALA」さんでは昨年11月の単独公演で取材をしていただき、私達の想いをご掲載いただきました。


インタビュー記事はこちら!

――夫婦音楽ユニット「まほろば」とは?

春:「まほろばってどんな音楽なの?」という問いかけに、なかなか一言で答えるのが難しいユニットなのですが…

達:和太鼓という印象もあってか、太鼓と歌と聞くとはじめは民謡などのイメージを持たれる方も多いですね。

春:私達は和太鼓と歌を軸に、DAW(Digital Audio Workstation)を使用して曲作りをしていて、音楽ジャンルで言えば「ポップス」の枠に入る音楽なのかなと。ただ、和太鼓という楽器に歌を合わせるという形態自体があまりないこともあり、「どうして敢えて和太鼓と歌なの?」と質問されることもよくありますね。どうして〈和太鼓と歌〉なんでしょう、達さん。

達:太鼓奏者ということもあり、もともと太鼓や楽器のみで構成される言葉の無い楽曲を主に制作していたんです。制作時には風景や心情など想いを込めることを特に重視して作曲をしていたのですが、直接的な想いを歌として言葉にし、反対に言葉では言い表せない感情を打音に込めることで自分たちの想いがより心の奥深くへと届くように感じ、今の形態を追究していきたいと考えるようになりました。太鼓がもつ原始的な音は、国を越えてもどこか懐かしく、心を震わせる響きがあります。単純な音のようで無限の広がりを感じる、情景を表現する「太鼓」がもつ可能性と、詩や俳句のような感情の深みを意識に直接届けていく、言葉と音が合わさる「歌」の組み合わせは、決して不思議な組み合わせではなく、自分たちにもとても合っている形態だと思いました。

春:まほろばでは「まだ見ぬ日本」を音楽で表現したり、「新時代・祭‐MATSURI‐サウンド」をテーマに、多くの方が楽しめるような新しい音楽を表現していけたらなという気持ちで音楽を作っています。ただ、皆さんも御存知の通り太鼓は非常に音が大きく、どうしても「音のバランス」という面での壁にぶつかります。太鼓は世界で最も大きな音の出る打楽器とも言われているんですが、その楽器と一人の歌い手が歌う歌声を融合させて皆さんに聴いていただく「音楽」にするまでには山あり谷ありで…この話は長くなってしまうのでまたの機会に。

2017年1月11日(水)発売の配信デビューシングル「大海に光りの舟よ」2017年1月11日(水)発売

――名前の由来

春:「まほろば」というのは達さんが決めた活動名ですね。「まほろば」には日本の古語で「素晴らしい場所」という意味がありますが、活動名を考えていた当時の達さんは色々と精神的にもすごく落ち込んだ状態でしたよね?

達:それまでは「太鼓が好き」という理由で演奏をしていて、自分が演奏することでご覧いただく皆様にも喜んでいただければという気持ちがありました。でも「太鼓が好き」という想いだけでは演奏を続けていけないと思うほど絶望した時期があって。ただ、その時同時に「誰かに必要とされることの大切さ」にも気づくことができたんです。太鼓を演奏してもっと沢山の人々に喜んでいただきたい。そしてそのためにはやはり活動を続けられないと意味がないけれど、続けていくためには自分が絶望を超えて生きなければならない。そのために、自分にとっての「素晴らしい場所」を作りたいと思った。自分にとって「素晴らしい場所」がどこかな?と考えた時に、自分たちの作品だったり、演奏している場所だったり、楽曲や演奏を喜んでくださる方がいらっしゃれば、自分はすごく嬉しい。皆さんと自分の間に良い循環が生まれるというか、これだったら活動を続けていけるんじゃないかな?そういう活動をしたい、そういう場所を作りたいということで、そういう想いを込めて「まほろば」という名前にしました。

春:今では「素晴らしい場所という名に恥じぬような活動をしていかなければ」と、その由来に支えられているところもあります。公演ではいつも、私達が音を奏でるその場所が、お越しくださった皆さんにとっての「まほろば(素晴らしい場所)」になるように、という想いで演奏をしています。

達:この「日々URALA」さんでの連載も、見て下さる皆様にとって、そして僕たちまほろばにとって「素晴らしい場所」にしていきたいですね。

達・春:では、今回はここまで。次回をお楽しみに!


PROFILE

まほろば/ポップスの先端で培われたクリエイティビティーと和太鼓という一見相反する要素をオリジナリティー溢れる幻想的なサウンドとして奏でる夫婦音楽家。2017年1月にリリースした配信デビューシングル「大海に光りの舟よ」はiTunesジャンル別ランキングで1位を獲得。デビューからわずか4カ月後に行われた初単独公演ではチケットが完売など、和太鼓と歌を軸に創り出される音楽世界に引き込まれる人が続出。
まほろばofficial Web Site

【達 -TATSU-/和太鼓・作曲・編曲】
福井県の伝統を継承する和太鼓一家に生まれる。17歳でプロ邦楽集団を立ち上げ、日本のみならず海外での活動も行なう。ソロ奏者に転身後、ミュージカルでの全編作曲・編曲・演奏、様々な太鼓グループへの楽曲提供などコンポーザーとしても活躍する。DAWを使用する和太鼓奏者としても注目を集めており、2020年にRolandが発表した世界初の電子和太鼓〈TAIKO-1〉の開発にアドバイザーの一人として参加している。

【春 -HARU-/歌・作詞・作曲・編曲】
福井県出身。中島美嘉、CHEMISTRY、坂本真綾、Little Glee Monster などメジャーアーティストへの楽曲提供、CMソングの制作なども手がける作詞作曲家。多様なコンピレーションアルバムへの参加や、LOVE PSYCHEDELICO 武道館ライブのコーラスに抜擢されるなど、ボーカリストとしても活躍。まほろばの楽曲に多く見られる「言葉を唱える」ような歌詞は、呪術医(まじない師)であった祖父からの影響であり、独自の世界観をつくり上げている。



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#コラム#連載#音楽

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