【東京で出会います。】

目的と手段に関する抽象度の高いこじつけ|小原涼の東京で出会います。

2020/08/04

人間同士の関係性である以上、対立はいつ誰にでも起こり得ます。

日常のちょっとしたやり方の違い、歴史・宗教上の違いをはじめとする思想・価値観の違い、利害関係…などの様々な要因でそれぞれの主張が共存できず衝突が起こってしまいます。

先日教育課題について取り組んでいる学生の方々と、学校教育の課題解決に関して意見交換する勉強会がオンラインでありました。

既存の仕組みが社会の変化に対応しきれなくなり「旧式化」してしまうもののその手段を決めるのが困難でなかなかすぐ新しい仕組みに変えるわけにはいかない…というようなジレンマは教育のみならず多くの業界が共通して直面する問題だと思います。

具体的な内容はここでは省きますが、特に多くの雇用を安定して支える既存の仕組みを変えることは一筋縄ではいきません。

「旧式化」による間近な未来に生じる弊害ももちろん問題ではあるが、かといって現在の体制を変えることによって生じる問題を無視してよいというわけではないのです。そして、その実行する手段についても同様にしっかり向き合っていかなければなりません。

例えば、新しい体制を導入していく際、平時でさえ忙しい「日常業務」に加え、新しい体制に適応するための「教育」が加わります。母数が大きい(特に公的な教育制度)ほど、その時間コストは膨大で、管理が困難なものとなるでしょう。ただでさえ残業時間削減に悪戦苦闘しているなか、さらなる難題が現場に降りかかります。そのため、とりあえずやってみようというわけにはいかず、多くの手段を検討、検証していく必要が出てきます。それ以外にも財政面であったり、想定されるリスクへの対策であったり、検討、検証しなければならないことが山のようにあります。

理想はこうあるべき。しかし現場はそんな簡単にはいかない。様々な立場の人が代表して話し合い、「よりよい体制を目指す」という共通の目的のもと、対立する手段の中でお互いの公約数を見つけていくという感じでしょうか。対立した場合、多数決や科学的根拠が最適解ではなく、様々な立場に寄り沿って、互いの主張を止揚する。

一時期話題になった「アウフヘーベン」ですかね。実感しました。これこそアポステリオリな知識と言うべきか、「こじつけ」と言うべきか…(笑)しかし昨今の社会情勢を多角的にとらえ、理解するための、いいキッカケとなりました。


小原涼(こはらりょう)
2000年9月19日生まれ。株式会社RUProduction 代表取締役社長兼CEO。デザイナー。北陸高校二年生の時にファッションに特化したインフルエンサーマーケティング事業とデザイン事業を行なう『株式会社RUProduction』を設立。
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