【mago note】

TO: CORONA|mago note

2020/08/11

コロナの渦中、不安から描いた作品「corona in to us」 oil on canvas 2020

前回のクラウドファンデイング映画部門歴代1位記録のご報告から、月刊ウララもまさかの休刊、みなさん数カ月間どう過ごされていましたか?日本橋のアトリエの前の三越など商業施設群はすべて封鎖されこの数カ月、“無人の都会”というものを肌で感じていました。僕もアシスタントのシフトを大幅に減らし、ほぼ毎日一人で製作していました。5月に予定していた名古屋三越の個展も延期になり、活気を感じることができないアート製作を余儀なくされました。そうなるとまったく想像力のイメージが沸かないのです。人と関われなければ、クリエイティブに色が付かない。確かに、ガーナのみんなに出会って僕のサスティナブルアートは一気に色付きました。日本での先の見えない製作に、僕のクリエイションに色が出せなくなっていたのです。

大きな社会のルール変更から心の不安。ガーナ訪問は今年できるのか?アメリカでの2回目の個展も開催できるのか?僕はもう日本から出ることはできないのか……?一抹の不安が過れば過るほど、何のために絵を描くのか?この負の循環が僕の創作活動を一気に遅くさせていました。

ガーナは今、日本を超える勢いでコロナが広まっています。それに政府も管理していない戸籍のない子供たちもたくさんいて、潜在的患者も多くいることでしょう。コロナにかかっても呼吸器もなく、つまりそれは日本より致死率が高いことになるのです。我々の生命の保証が取れるまでは、ガーナに渡航できないのです。ガーナの空港の封鎖もまだ続いているそうです。ガーナに行けるのは当分先か……。

順調だった映画製作も、アメリカ編集クルーがコロナに感染し、黒人差別問題が勃発して、製作も遅れています。さらに、アメリカの映画祭も軒並みクローズに。新型コロナは我々クリエーターにも大きな影響を与えています。映画の遅延、ガーナでの活動休止。順調に動き出したプロジェクトに暗雲が立ち込める。「このまま終わりか、全てを失うのか、自身の座右の名「行動こそ真実」の筈が、行動ができないなんて……。このままコロナに我々は飲み込まれてしまうのか?ガーナのスラムの無垢なみんなの笑顔が霞んで、霧もやの向こうに追いやられていく……。 〈後編に続く〉

美術家 長坂真護
MAGO CREATION㈱代表取締役兼美術家 /MAGO Art & Study Institute Founder。サスティナブルを合言葉に、ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用し、美術品を制作販売。その利益をスラム街での新規雇用や完全無料の学校運営に。
公式HP Instagram



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#コラム#アート#連載

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