コミケ臭から推し活防衛へ進化! 鯖江市『ワカヤマ』の”技術×オタク文化”が切り開いた地方製造業の新時代

2025/09/04

地方製造業の新たな挑戦が全国注目を集める

昨年、”コミケ臭”として毎年話題となっているコミックマーケットの消臭に挑み大きな注目を集めた鯖江市の表面処理加工企業「株式会社ワカヤマ」。

8月16日(土)・17日(日)に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット106」*では、さらに進化した「推し活防衛技術」を披露。SNSでも800万以上のPVを生み、集英社オンライン、日本テレビ「news every.」をはじめ、6媒体での掲載を獲得するなど大反響だったようです。

鯖江の技術力を”推し活”に応用した革新的展示

ワカヤマのブースは研究施設を模した「Project O.S.H.I(Oshi Safe Hi-tech Institute)」として構成。白衣姿のスタッフが、来場者を“推し防衛実験の研修生”として迎え、体験型ストーリーとして技術をナビゲート。

消臭技術の進化版

昨年好評だった消臭ゲートが今年も登場し、2日間で2000人以上の来場者がゲートを通過しました。同社開発の消臭スプレー「VIRMETS NR4+(ウィルメッツ)」を活用し、「推しとの記念撮影で体臭が気になる」という来場者の切実な悩みを瞬時に解決。スプレーガンを手にしたコスプレイヤー「臭撃防衛隊」のパフォーマンスもありSNSで大きな話題となりました。

コミケ初公開の推しグッズ防衛システム

メガネの鯖江で培った表面処理技術を駆使した2つの革新技術を初公開:

  1. 極限豪雨サバイバル: 台風級豪雨でも推しの本を完全防御する超撥水技術。書籍や紙製グッズが水をはじき続ける驚異の瞬間を実演。
  2. アクスタ無敵化実験: 特殊コーティングを施した推しグッズが、鍵やボールペンなどの日常的な脅威による傷から自己修復する様子を目の前で体験。傷が数秒で消えていく”奇跡”に、多くの来場者の興味を惹きました。

地方企業の発信力革命として注目

この取り組みは単なる技術展示を超え、「地方製造業がいかに若い世代との接点を創出するか」という課題に対する解決策として、一部記事からも高い評価を獲得。ニッチな技術が生活や文化に貢献できる可能性を示す好例として、多方面からの注目を集めています。

従来の企業説明会や展示会では届かなかった層への訴求にも成功し、コーポレートサイトのアクセス数は前年同期比364%増、インターン応募者数が260%増という具体的成果も上げており、人材不足に悩む全国の地方製造業にとって新たな可能性を示すモデルケースとなっています。

同社では「技術力を持つ地方企業が、いかに効果的に自社の魅力を発信するか」という課題に今後も継続的に取り組む予定で、来年度以降の展開からも目が離せません。

*コミックマーケット:通称「コミケ」。同人誌を中心に幅広い創作物を頒布し、交流する世界最大級のイベントで、夏冬の年に2回開催され、毎回全国から数十万人がお訪れるビッグイベント。ワカヤマは昨年続き2度目の出展


株式会社ワカヤマ
【住所】福井県鯖江市石田下町43-6-1
【電話】0778-51-9555
【HP】https://www.wakayamapp.jp/




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