2021/04/11
――お気に入りの写真を教えてください。
表紙の写真が一番のお気に入りです。これも本当に何気ない写真なんですよ。この写真を撮った後に、何度か同じ場所で撮影をしたんですが、同じものが撮れないんですよね。もちろん雲の形も違うし、光の差し具合も微妙に違うんです。だからこそ愛着があって、一期一会というか。

――発売以降、Amazonの特殊写真カテゴリーにてベストセラー1位にずっと選ばれていますね。
あまり実感はないのですが、うれしいです。とても面白い方がいて、これは福井の方なんですが、「知っている場所に全部付箋を貼りました」と笑。他にも「聖地巡礼しよう」って書かれている方もいて、たくさんの方からコメントをいただきました。
――撮影場所はどこが多いですか?
福井市、坂井市が多いです。最近好きなのは三国です。海の近くにある古い街並みが気に入っています。あと、大野もよく行きますね。嶺南エリアでは美浜が好きです。嶺南はまだまだ未知の世界なので、ぜひ撮影したいですね。

――カメラや撮影場所にこだわりはありますか?
正直、こだわりはそこまでないんですよね。カメラは自分が表現したいことを表現する手段のひとつだと思っていて。大学生のころから音楽をやっていて、ギターで作曲をするのが好きなんですが、ギターもある程度弾けて、自分が表現したいことが表現できればそれでいいんです。上手くなりたいとはあまり思わないんですよ。もちろん下手よりは上手い方がいいですけど笑。カメラもそれと同じで、テクニックよりも感覚というか、今まで経験してきた情緒的なものを大事にしながら、自分が表現したいことを、写真を通じて伝えられたらと思っています。
――2作品目のお話があったら、どうしますか?
オファーがあれば、また出したい気持ちはあります。でもテーマは同じかと聞かれると、その時によるでしょうね。今は「アニメのワンシーンのように。」というテーマのもと、写真を撮っていますが、次は都会を切り取るというのもあるかもしれないですし。
――写真以外にも見て欲しい部分があれば教えてください。
今回、コロナの影響で県外に撮影に行けなくなり、地元に目線を向けたことで福井には「何もないがある」ことに気づき、多くの方にたくさんの「いいね」とコメントをいただきました。本当に予想もしていなかったことで、今も驚いています。作品集の中で使用しているコピーも自分で考えたものなので、ぜひ注目してください。また、巻末には、映画のスタッフロール的な意味合いのQ&Aもありますので、そちらも読んでいただけるとうれしいです。

Akine Coco
写真家。福井県出身。田舎の写真をアニメのワンシーンのように仕上げた写真が話題に。現在、東京のジュンク堂書店 池袋本店にて、YOASOBIのビジュアルなど手掛ける古塔つみさんと「古塔つみ・Akine Coco 作品展」を開催中。Twitterフォロワー数20.7万人(2021年4月現在)。Twitter Instagram
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!