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2022/05/17
福井県若狭町にある天徳寺境内の奥に位置する「瓜割の滝」。
この滝の水は全国名水百選にも選ばれています。
夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たいことから名付けられた、この滝の周辺は、たくさんの自然や歴史が詰まった見どころ満載の観光地です。
古くから人々に愛飲され、親しまれている瓜割の滝について紹介していきます!
目次
瓜割の滝の歴史
瓜割の滝は、高野山真言宗のお寺で泰澄大師の開基と伝えられている天徳寺の、境内奥に広がる森の中で、岩を割ってこんこんと水が湧き出る小さな滝です。泰澄大師が活躍した8世紀の頃から霊泉として知られています。五穀成熟諸病退散の霊験があるとも信じられており、人々は一年を通じて変わらない水の流れを生み出すこの森を、神聖な「水の森」として古くから敬ってきました。現在は、地元住民による名水周辺の清掃活動や、名水公園管理組合による滝や公園の保全活動が積極的に行われており、美しい景観が保たれています。
瓜割の水の特徴
瓜割の滝の水はカルシウムやマグネシウムなどを多く含んでいます。また、幾重もの地層が自然のフィルターとなり、長い歳月をかけてろ過され純度の高いミネラル成分が溶け込んでいます。水中には、この水質水温でのみ生息するヒルデンブリンチアリブラリスという珍しい紅藻類が繁殖しています。水量は1日4500トン!そしてこの水の保存可能期間は名水百選の中でもトップクラスで、多くの人々に愛飲されています。ポリタンクに水を汲んで持ち帰ることも可能です。
瓜割の滝がある、若狭瓜割名水公園の見どころ
泰澄大師の開基と伝えられている高野山真言宗のお寺です。平安時代前期に村上天皇の勅願寺となり、その時の年号だった「天徳」が名前の由来とされています。
一面に生えた苔、清らかな水、木々の緑に包まれた庭園は、夏でも涼しい癒しのスポット。約5000株のアジサイが植えられており6月が見頃です。銀杏やもみじ、桜など四季折々の花や木々も訪れる人々を魅了しています。
昔、弘法大師が「四国八十八ヶ所」を模した霊場を開くために、佐渡の石工に刻ませたと伝えられる八十八体の石仏が並んでいます。石仏の前にある丸い穴には、四国八十八ヶ所の霊場から運んだ土を入れてあり、踏むと四国八十八ヶ所へお参りしたのと同じ功徳があると言われています。
若狭瓜割名水公園入口にあるお店です。瓜割の水のミネラルウォーター「わかさ瓜割の水」や地場産の新鮮な野菜などを販売しています。
瓜割の滝へのアクセスと詳細
若狭瓜割名水公園 瓜割の滝
【住所】福井県三方上中郡若狭町天徳寺37-1-3
【電話】0770-62-0186(若狭瓜割名水公園管理組合「名水の里」)
※電話は売店「名水の里」につながります
【営業時間】入園自由で滝の見学はいつでも可能
(売店「名水の里」の営業は9:00~17:00で定休日は問い合わせを)
【料金】入園無料 ※瓜割の水を持ち帰る際は清掃協力費300円必要
【駐車場】あり
【交通アクセス】
〇JR小浜線「上中駅」から徒歩15分
〇舞鶴若狭自動車道「若狭上中IC」から車で約15分
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