月刊ウララ6月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2022/06/14

名店へのオマージュ、福井へのオマージュ。


BAR 堀川

手間を惜しまず苅萱(かるかや)を用いた卯作り仕上げを終え、山積みとなった無垢の杉板に対し、今度は塗師が五回塗りで漆を施していく。店内を彩る漆において、その途方もない作業の中に職人の真髄を垣間見ることができる

エキマエ再開発に伴い、これまでエキマエを彩ってきた店たちが姿を消していった。その一つ、かつて「駅前トライアングル」と呼ばれ、最後まで残っていた名店の一つ、『FANFAN』も53年の幕を下ろした。

ただ、その魂は次へと繋がっていった。同じエキマエの路地裏にある、昭和感を感じさせるビルの2階。『FANFAN』のテーブルや椅子、ランプも受け継ぎ、リメイクをして生まれ変わった。カウンターの意匠も合わせ、まるで名店が復活したかのよう。

そしてこの店の最大の特徴は、入店して感じる漆の香り。天井も壁もカウンターも、エアコンに至るまで漆塗りという徹底度合い。1500年もの歴史を誇ると言われている越前漆器に代表される漆の技術が生きている。もちろん料理や日本酒に使う器、そして箸もすべて越前漆器産地の河和田で作られた最新の漆器。豊富に揃うジャパニーズウイスキーや地酒(700円~)、酒に良く合う細やかな料理に漆器はよく似合う。

ここまで漆をふんだんに使ったのも、来たる北陸新幹線延伸に向けて、福井をアピールしたい思いがある。和紙と共に長い歴史を持つ福井の伝統産業の漆、実は抗菌作用もあるそうで、今の時代にマッチしている空間になるのかもしれない。




BAR 堀川
【住所】福井県福井市中央1-6-4 東ビル2F
【電話】0776-21-3824
【時間】19:00~24:00
【休日】日・月曜
【席数】17席
【駐車場】なし

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#エンタメ#人物#月刊ウララ

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