【学生の肖像】Z世代の福井の学生はどんな風に福井が見えているのでしょう。|vol.3 矢口裕史さん

2022/10/05

学生で起業、なんて言葉も今や普通になったこれからの時代を作っていく、Z世代の福井の学生はどんな風に福井が見えているのでしょう。リレー形式で紹介する「学生の肖像」。




vol.3 矢口やぐち裕史ひろしさん

リノベーションも踏まえた段階的な再開発が福井には似合う、と考える

2001年福井市生まれ。福井工業大学環境情報学部デザイン学科3年。メガネデザイナーの父の下で、デザインとものづくりの世界観を身近に感じ、ゆくゆくは都市デザインの分野に就いて福井を変えていくことを目標としている









ないなら自分で作る幼少期

矢口さんは、入学したその年からコロナで完全に生活が制限されています。サークルも飲み会もない学生生活。「でも、むしろそうなって良かったと、自分としては思っています。だって全部できていたら勉強せずにずっと遊んでいたでしょうし(笑)」。学校で支給されたPCにはイラストレーターもフォトショップもインストール済み。そのソフトを駆使してデザインに特化していきます。

矢口さんとデザインは切っても切れない関係で、父親はメガネのデザイナー。家の至る所にデザインがあり、落書きをする裏紙は父親のデザインラフの紙。父親とよく見ていたテレビ番組は全国の秀逸な建物を探訪する番組。加えて“自分で作る”ことも小さい頃から行なっていたこと。TVゲームを買ってもらえなかったので、自分でイラストを描いてカードゲームを自作して弟と遊んでいたとか。今、それが延長線上にあってイラストをプリントしたTシャツを販売するほか、今はSNSで自身のイラストをアップしています。


都市デザインとは、都市計画とは

もちろん、大学で選んでいるのが“都市デザイン”。「建築の世界って、各分野を総合したような性格があると思います。それに大きいことをしたいと思ったときに、建築物はその最たるものだと」。建築に関わるのなら何でも目を通すそうで、医学や経済など直接かかわらなくとも、間接的に影響を与える分野の書籍も読み込むそうです。「インターンで県外の事務所にお世話になったとき、建築家とは自分の身の回りをいかに彩るか、ということが大事なのだと、そしてそのために人とのかかわりを大事にするものだと、教わりました」。

今感じているのが、建築における世界の潮流と福井の姿です。SDGsが叫ばれるようになって、持続可能な社会を作るにあたり“無駄なく減らす”という方向性に向いているのは確かです。「スクラップアンドビルドは新しく生まれますが、それまでの時間の経過を留めることはできません。いらないから失くす、のではなく、リノベーションをしながら少しずつ変えていき、記憶を留めていく作業が街にとっていいのかな、とは思います。そうしたモデルをこの街で作っていきたいと思ったとき、この福井に他の街のコピーのように高層ビルは必要なのだろうか、という思いに行きつきました。福井というアイデンティティーが希薄になっていく気がして」。

コンパクトシティ化についてのワークショップでファシリテーターを務めた

デザインでイノベーションを起こす

そして、さらに一歩踏み込んで、リノベーションのその先を見据えた世界の先駆者になるべく、自身の思いを言語化できるように大学院に進学を予定しています。学生団体「TAC」に所属し、「駅前ポスター」事業にも参画、次回は自分の思い通りの写真が撮れるように一眼レフを買って撮影を楽しんでいます。さらに同学年の仲間たちと週1回会議を行なっているとか。その内容はそれぞれの活動の報告に加え、デザインについての討論がなされているそうです。「上下の学年の人たちと、何か性格が違うというか。遊ぶというよりデザインの話をしている方が楽しくて、同級生というより仕事の同僚、という感覚です」。コロナは行動の制限ばかりを取り上げていましたが、今の状況を良い方向に転化する意識とアイデアが、イノベーションを起こしていくのかもしれません。





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