タグを指定
2022/11/29
福井の名物といえば越前がに、おろしそば、そしてソースカツ丼。エキマエのハピリンに2つはあったけれどもソースカツ丼の店だけがありませんでした。しかしとうとう最後のピースが揃い、これですべて揃いました! 熟成かつのとんかつが名物の、県内に2店舗を構える『熟成かつ 天膳(あまぜん)』が3店舗目、それも72名という3店舗の中でも一番大きな収容人数で開店しました。
工事中のとき、開店前のポスターがとても印象的でした。書かれていた言葉は「大変恐縮ですが、熟成かつ天膳はハピリンに出店をします」。社長の天谷健二さんはその言葉に自分の一番の想いを乗せています。「やっぱりエキマエですから、県外客が一番に訪れる場所には県内の有名店が入った方がうれしいな、といういち県民としての想いがありました。だからそんな中で出店したことに申し訳なさもあったんです」。エキマエのハピリンは確かに県外客で溢れかえる日も少なくありません。その中でも福井の名物を提供するということは、ある意味福井の顔を象徴するということでもあります。
ただ、既に25万食以上を提供している実績もあるほか、肉へのこだわり、食事へのこだわりもある『天膳』はその顔になり得る存在でもあります。ハピリン限定の「黒豚ソースかつ丼おろしそばセット」1518円は鹿児島黒豚を生産者別に20件ほど食べ比べ、ソースに合う肉を選定。薄く切り、筋切りをするなど手間暇かけた『天膳』にしか出せない逸品。ソースカツ丼はソースの味が強く出ることもありますが、厳選されたこの黒豚は薄く切っても弾力も歯ごたえもあって、しっかり肉を食べている、という感覚があります。「黒豚って味の主張が激しいんですね。激しすぎればソースカツ丼っぽくなくなります。そのバランスが非常に難しかったです」。
また、店の作りにもかなりこだわりました。テーブルに加え座敷スペースも完備しているほか、食後のコーヒー無料に、コンセントまで各テーブル・座敷についています。そのすべてが来客の想いを形にしたもの。「エキマエで仕事をしていると、路面のお店で女性や学生がランチを食べる場所はあるんですが、男性が食べる場所が少ない感じがするんです。カツ丼やカツカレーなどしっかりと食べる場所として選んでもらえる場所でありたいと思います。それに小さいお子さんを連れて食事をするところもそれほど多くありません。座敷を作ることでゆったりと食べられる場所を作りたかったんです。新幹線で訪れてもらって、家族全員でゆったりとごはんを食べられると、旅の良い思い出のスタートになると思うんです。あと、よくハピリンでキャリーバッグを引いて移動されている観光客を目にします。意外と移動するのが大変で、食事はここ、コーヒーはここ、と、1軒1軒回ってもらう大変さを解消したいと思ったのと、出張でサラリーマンが時間が少し空いたときに仕事ができるようにコンセントも常備しました」。
午前中早くに着いた出張のサラリーマンが食べられるように10時30分開店にして、終電で帰る前に食べられるように21時ラストオーダーにしているのも、これまでのサラリーマンだった時代の経験から生まれたもの。「自分もかつてエキマエでお店の店長をしていたこともありました。そのときにちょうど再開発で出ていくことになって。エキマエで育てられた思いがあるから『いつかエキマエに戻って来よう』と思っていました」。エキマエを良くしたい、福井を感じてほしい、福井で良い思い出を作ってほしい、このお店にはその思いがあふれています。
熟成かつ 天膳 ハピリン店
【住所】福井県福井市中央1-2-1 ハピリン1F
【電話】0776-97-8802
【時間】10:30~21:30(21:00LO)
【席数】72席
【駐車場】ハピリン駐車場利用
【HP】あり
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!