【学生の肖像】Z世代の福井の学生はどんな風に福井が見えているのでしょう。|vol.5 宮本彩希さん

2022/11/30

学生で起業、なんて言葉も今や普通になったこれからの時代を作っていく、Z世代の福井の学生はどんな風に福井が見えているのでしょう。リレー形式で紹介する「学生の肖像」。




vol.5 宮本彩希さん

2001年越前市生まれ。仁愛女子高校卒。福井大学国際地域学部国際地域学科4年生。大学では地域課題、社会問題を学ぶ









見えてこない地域課題に取り組む

「日野川や村国山を散歩して、犬を連れて散歩しているおばあちゃんと会話をして、河川敷でギターを弾く。これだけで幸せだと感じるのが福井。だから福井が好きなんです」。
何があるわけでもなく、ただこの空気感に満たされている。ここにある、それが幸せだと感じる宮本さんは、根っからの福井愛に溢れている大学生。進学も福井以外には考えていなかったそうです。学びたかったのは地域課題。今の大学はうってつけの存在でした。
宮本さんの生まれ育った場所は越前市。直接は経験しなかったのですが、隣の小学校や中学校では海外にルーツを持つ子供たちも同じ教室で学んでいます。それが越前市の当たり前の風景。
ただ、そこには表面化しない地域課題も存在しています。子どもの教育に関することです。大学2年のときから彼らの学習支援をボランティアで手伝ってきています。この学習支援は完全ボランティア。学校で遅れている授業を教えたり、日本語そのものを教えたりもしています。訪れる外国の人たちは小学生から20代まで。
「近い世代だからいろんな相談も受けていますが、この子たちの多くは親の労働のためにわからないまま連れてこられたりもしています。日本語がわからない方もほとんどで、一人ぼっちになってしまうんですね。生活の価値観も違いますから、ブラジルでは秀でた能力を持っていても日本では通用しない。そうなると彼らのアイデンティティもなくなってしまうんです。親の仕事も交代制ですから、親とコミュニケーションを取る時間が限られている家庭もあり、さみしい思いをしているんです」。
ある意味出稼ぎで日本に訪れているので、地域のこと、日本のことを知らないまま来る人も多いそうです。となれば日本の教育制度も理解できていない、というのが実情です。さらに来日する時期もバラバラとなれば、まとめることも困難です。「宿題の大切さを知らないから、宿題をしないこともままあります。解決するには親に教育制度を伝える機会が必要なのかな、と思います。そうすると教育の意識、子供に向かい合う意識が高まるのではないでしょうか」。


子どもたちに日本語を教えています

福井が好きだからこそ

地域課題を変えていくために、もっと外国人が暮らしやすい街にしていきたいと、公務員、特に県庁を志望し、その勉強も続けていました。しかしこうも考えました。
「もっと生活者の近くで話を聞いて、自分のアイデアで変えていきたいって。知り合いの県庁の方からは『県庁には向いてないかもしれない』とも言われて。クリエイティブなことをしたいというのもあるからでしょうね」。
絵画、音楽、動画編集。これまでにもクリエイティブな方面に興味を持っていて、実際に弾き語りとして「みやぽん」名義でイベントのステージに立つこともありました。
「決まった業務よりも自分で考えて何かを生み出して社会を変えたい、そっちの方が自分は好きなんだ、と、進む先を変えました」。
そこで選んだのは県外の企業。これまで福井を出たことがないし、出るつもりもなかったのが、急な軌道修正でした。
「福井が好きだから出るんです。ずっと福井にいたら視野が広がらない、もっと広い世界を見て、そこから福井を見てみたいと思うようになったんです。親も友達も驚いていましたけど(笑)」。
一旦福井を出る。そこで見てきたもの、感じたものを福井にフィードバックする。それが彼女の福井の変え方。
「いつかは福井に帰ってきます。そのとき、県庁がクライアントになって社会を変える仕事をしたいと思っています」。


イベントで演奏の出演も




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