2024/02/01
――そしてもう1枚はアニメソングの名曲をアルゼンチン・タンゴにアレンジした作品ですね。こちら、ジャケットも日本アニメの重鎮的テイストで。
「ガンダム」と松本零士先生がミックスされたような雰囲気でしょ? キャラクターデザイナー、アニメ監督として活躍されている、つなきあきさんにお願いして描いていただきました。タイトルの『コラソン・デ・アニソン』は「ハート・オブ・アニソン」的な意味。馴染み深いアニソンがどうタンゴにアレンジされているのか、聴きながら楽しんでください。
――アレンジという言葉が出ましたが、タンゴにアレンジするために何か決まったルールはあるのでしょうか。
そう! 基本があるんです。リズムパターンが大まかに言うと6種類あって、これを知っているのと知らないのでは大きな違いがあります。そういうところでもタンゴを広く外に向かって伝えていかないといけないなと。
――こちらには13曲収録されていますが、思い入れのある曲はありますか?
アニソンって、70~80年代に良い曲が多いと思っているんですよね。音楽ファンに限らず、誰でも知っていて楽しめるような「草原のマルコ」とか「CAT’S EYE」とか「銀河鉄道999」とか。個人的にリアルタイムでよく観ていたのは「はいからさんが通る」です。多分何も見なくてもナチュラルに歌えてしまうレベルですよ。アレンジで言うと、「ベルサイユのばら」の「薔薇は美しく散る」が良い感じに仕上がっていると思います。ライブでもよく演奏していますね。逆に「ルパンの三世のテーマ‘78」はほとんど崩していませんね。原曲との違いを聴き比べて、タンゴに興味を持っていただけると嬉しいです。
――2月12日には「ハーモニーホールふくい」でコンサートを行ないますが、アルバムの曲は演奏されますか?
そうですね。今回はタンゴギタリストの福井浩気さんとのデュオで、最小編成なので自由度が高いですから、いろんな曲をやりたいと思っています。福井さんは2年前くらいに知り合ったのですが、元々はクラシックのギタリスト。彼が面白いのはフランスで南米人と出会ってその人が弾くタンゴギターに感銘を受けて、タンゴの世界に入ってきたとのことです。ジャズやクラシックとも違う独特のテクニックを持っていて、現時点でアジアで唯一のタンゴギターの演奏者と思っています。
――コンサートの見どころを教えてください。
タンゴの本質的な魅力を伝えたいと思っていますので、タンゴのリズムの解説も含めた内容にしようかと。アルゼンチンや、ウルグアイで演奏されている本場のタンゴがどんなものか分かっていただけるかと思います。
小松亮太
1973年 東京生まれ。1998年、ソニーミュージックよりCDデビューを果たして以来、国内はもとより、カーネギーホールやタンゴの本場ブエノスアイレスなどで、タンゴ界における記念碑的な公演を実現している。アルバムもすでに20枚以上を制作。2023年7月、デビュー25周年を迎え、同年9月27日に『小松ジャパン第弐集 ~ The Greatest Hits of Ryota Komatsu volume2』『コラソン・デ・アニソン』を同時リリース。
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デビュー25周年記念
小松亮太タンゴデュオコンサート
バンドネオン:小松亮太 ギター:福井浩気
【日程】2024/02/12(月・祝)
【時間】16:00開場、16:30開演
【会場】ハーモニーホールふくい 小ホール
【料金】全席指定6000円 ※未就学児入場不可
【お問い合わせ】エンタメスタイル(076-256-5538)
【チケット発売中】
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