【~9/29】新版画の代表作家・川瀬巴水の企画展。越前和紙に摺られた日本の原風景を楽しんで。│越前市・紙の文化博物館

2024/08/10

浮世絵の近代化と復興を目的に明治から昭和にかけて制作された新版画。それを代表する作家であり「旅情詩人」とも呼ばれ、国内外で人気のある川瀬巴水の企画展が『紙の文化博物館』で9月29日(日)まで開催中です。

新版画と深い関わりのあった「越前生漉奉書」は楮100%で漉かれたもので、多い場合には400回余りの摺りにも耐え、紙の伸縮によるずれも出ない強さがあります。

今回の企画展は、越前生漉奉書で摺られた川瀬巴水の作品が、前期・後期にわけ200点ほど展示されます。

新版画は江戸時代に流行した浮世絵と比べると緻密で立体感がありモダンな雰囲気が特徴。その多くは日本の原風景、庶民の生活、また四季折々の情景を描いています。

輸出用に考え作られたものもある新版画は、日本的なものを求める海外のコレクターが好む作品となりました。スティーブ・ジョブズも巴水に魅了された一人です。

川瀬巴水は生涯600点余りの作品を残しましたが、生前の大正7年(1918)〜昭和32年(1957)の間に摺られた版画を「初摺り」、当時と同じオリジナル版木を使い、現在の摺師が摺った版画を「後摺り」といいます。期間中は後摺り作品を含め、関連グッズの販売も行なわれます。

会場には、川瀬巴水の代表作である「東京二十景」、「日本風景集 東日本篇」の初摺り木版画と後摺り木版画のほか「東海道風景選集」、「旅みやげ第二集」などのシリーズも揃えて展示されます。

この機会に作品を通して、巴水が見た日本の原風景を楽しんでみてはいかがですか。

新版画と越前和紙 川瀬巴水展
【日程】2024/07/11(木) 〜 2024/09/29(日) ※前期7/11(木)~8/19(月)、後期8/21(水)~9/29(日)
【会場】越前和紙の里 紙の文化博物館(福井県越前市新在家町11-12)
【電話】0778-42-0016
【時間】9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
【休館】火曜
【料金】大人300円、高校生以下無料 ※卯立の工芸館との共通料金
【HP】あり



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#おでかけ#アート#イベント#丹南

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