【~9/16】日本デビュー10周年。絵本作家・刀根里衣さんの原画展開催中|福井県ふるさと文学館

2024/08/14

絵本20冊の中から、計117点の原画が展示

北陸新幹線 福井・敦賀開業を記念して、福井県立図書館内の『福井県ふるさと文学館』にて敦賀出身の絵本作家・刀根里衣さんの企画展が開催中(9月16日まで)。福井で初の開催となる大型の個展では、最新作のものを含め100点以上の貴重な原画が公開されています。

また、9月1日(日)には刀根さんのトークイベント&サイン会も実施されます。

現在は2児の母でもある。
「制作にあたっては、子どもから教わることも多いです」(刀根さん)

2011年にイタリアで絵本作家デビューを果たした刀根さん。2013年にはボローニャ国際絵本原画展にて「国際イラストレーション賞」を受賞。翌年、その受賞作をベースに絵本「El viaje PIPO」(イタリア)を出版。そして、その日本語版として、2014年に「ぴっぽのたび」を創刊。これが刀根さんの日本デビュー作となりました。

日本デビューから10周年の節目に開催されている本企画展。植物や動物、鳥などのかわいらしいモチーフを描くことが多く、幅広い世代から人気がある刀根さんの作品。その魅力はうっとりするような淡い色彩と、柔らかなタッチで描かれるさまざまな景色や表情。

本展では、刀根さんのイタリアデビュー作『Questo posso farlo』(日本語で『なんにもできなかったとり』)や、『ぴっぽのたび』の原画が展示されている他、これまでに描いたスケッチ、愛用の画材、写真パネルなども併せて展示。デビューから今日までの軌跡をたどることができます。
また、今回展示されている原画の中には、9月に刊行予定の最新作「モカとまほうのコーヒー」のものも登場。こちらも必見です。

そして、本展は「原画展」ということもあり、普段はあまり表に出ない“原画”をじっくりと鑑賞することができる点もみどころ。原画の鑑賞について、「実際に彩色して描いたものとそれを印刷したものとでは、やはり微妙に発色や線の表情が異なります。会場では細部まで観ることができると思うので、ぜひこの点に注目してじっくりと見てもらえたら」と刀根さん。

このくじらの周りにたくさんの絵を描き一つの作品を完成させる

会場入り口には刀根さん本人の発案で、来場者が自由に絵を描いて1つの大きな作品を完成させるコーナーも設置。観るだけではなく、実際に手を動かして楽しむこともできます。

日本だけではなくヨーロッパやアジアでも人気の高い刀根さんの作品。絵本をよく知る方は、実際の原画を振り返るように、知らない方は原画からどんな物語だろうと想像してみるのも面白いはずです。ぜひこの機会に絵本の世界に触れてみてはいかがでしょうか。


刀根里衣(とね・さとえ)
絵本作家。1984年、福井県敦賀市生まれ。小学生の頃からイラストレーターになる夢を抱き、美大を卒業。2011年にイタリアで絵本作家デビュー。現在は日本とイタリアの2拠点で活動。

トークイベント&サイン会
【日程】2024/9/1(日)
【会場】福井県ふるさと文学館(福井県福井市下馬51-11)
【時間】トークイベント14:00~15:30(終了後サイン会)
【料金】無料
【申込】ホームページより

刀根里衣展 きみのそばに
【日程】開催中~2024/9/16(月・祝)
【会場】福井県ふるさと文学館(福井県福井市下馬51-11)
【電話】0776-33-8866
【時間】9:00~19:00(土・日・月曜、祝日は18:00まで)
【休館】8/26(月)、29(木)、9/2(月)、9(月)
【料金】入場無料
【HP】あり







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