2020/01/19
“伝統”と言われると、「自分とは縁遠いもの…」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、実は私たちの身近なところでも越前和紙の技術が活かされています。
1000円札などの紙幣にある肖像画の “透かし”。お札の透かしに使われているのは一般的な透かしの技術とは逆の“黒透かし”で、これが越前和紙の技術が元になっています。明治になって太政官札(当時の政府紙幣)が発行される際、偽札防止のために黒透かしの技術が採用されました。その時、越前和紙の透かし技法を教えるために、今立から大蔵省へ7人の職人が派遣されたそうです。
また、例年12月に京都の清水寺で発表される「今年の漢字」。清水の舞台の上で貫主が大きな文字を書く姿をニュースなどで見たことのある人も多いかもしれません。この時に使われていた大きな和紙も越前和紙でした。 他にもさまざまなところで越前和紙が使用されています。探してみると「これも越前和紙だったんだ!」という発見があり面白いかもしれませんね!
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