2020/01/19
『卯立の工芸館』で職人さんが教えてくれたことをいくつかご紹介します。紙漉きの工程を実際に見せてもらうといろいろな疑問がわいてきます。
――和紙は何でできているんですか?
楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)といった植物の皮が主な原料です。楮は収穫に1年、三椏は3年、雁皮は10年かかります。原料を釜でゆでたり、繊維を細かくするためにゆでた原料を数時間たたいたりと、紙漉きをする前にも多くの工程があります。ちなみに、繊維を細かくする仕上げ作業で機械を使う以外は、現在もすべて手作業で行なっています。
――漉きたての和紙を重ねるときに挟んでいたものは何ですか?
麻でできた紐です。こうすることで漉いて重ねた和紙が1枚ずつはがしやすくなるのです。
――書道で使う半紙はつるつるの方が表ですが、和紙の表と裏はどのようにできるんですか?
和紙を乾かすときには、つるつるしたいちょうの板の上で乾かします。この時、板に接していた方が表となります。ちなみに、和紙を乾かす時は室の中で乾かす方法と天日干しする方法があり、それぞれできあがりの風合いが違うんですよ。
わからないことを質問すると職人さんが教えてくれるので、ぜひ聞いてみてくださいね!
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2024/03/28
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