【インタビュー】FILA JAPANとコラボレーションアイテムをリリース。写真家・三澤亮介

2020/04/14

ストリートカルチャーの魅力は、自由であり、柔軟であることだと思います

――さて、次は写真家になった理由をお伺いしたいのですが、カメラにはいつ頃から興味をもちはじめたのでしょうか?そのきっかけを教えてください。

これは25歳の時です。大学を出て、東京の広告代理店でサラリーマンをしていた時、会議でキャスティングの発言が出来ず、僕は若手社員なのにユースカルチャーを知らな過ぎる!と思い立って、本屋にカルチャー雑誌を見にいきました。確か、当時目的通りどんぴしゃのユースカルチャーがテーマの号です。その時に、自分が知らないだけで、さまざまな分野でこんな個性豊かな若い子達がいるんだ!と思い、自分もこういう子達に出会って、その存在を伝えてみたいと思いました。そこで、まずは近場から。ということで、福井に帰省したタイミングで、使い捨てカメラを買って幼馴染みを撮りました。

これが意思を持って撮影した最初の写真です。その後、東京に戻ったタイミングで、東京でも周りの友達を撮るためにカメラを買いました。そのカメラを持って先輩と居酒屋で飲んでいたところ、隣の席にたまたまとある有名な歌手の方が座っていて、「きみ、写真やってるの?じゃあ俺のこと撮ってよ」と話しかけられました。そのまま仲良くなって、その人のLIVE写真を撮るようになりましたね。そこから次は服のブランドからお話を頂きまして。

その勢いで写真を仕事にできるのでは…?と思い、数カ月後には会社を辞めた。という感じでキャリアは始まりました。元々、アートなどの表現活動には興味があったのですが、カメラ/写真には無かったですね。僕の古い友達とかは驚いてると思います。もちろん、今は自分にはこれしか無い!という気持ちでいますし、日々写真のおかげで幸せです。

ロサンゼルスにて撮影

――大学では現代心理学部映像身体学を学んでいたそうですが、正直、現代心理学部映像身体学???という感じです。 どのようなことを学ばれたのでしょうか。

これは難しい質問です。笑

ざっくりいうと、心理学をベースに映像表現や身体表現を学ぶ場所です。なので、コンテンポラリーダンスをしたり、舞台を見に行ったり、映画を撮ったり、です。自由な時間が多いので、映像作品を作ることがゼミによっては求められていました。同級生には映画監督志望や脚本家志望、ダンサー志望に俳優志望が沢山いましたね。そういったアーティスト志望がひしめき合っていて、変わっている人や個性的な人が偉い!みたいな雰囲気もどこかある学部でした。

そんな場所にいましたが、なんだか僕はどこかぼーっとしていた気がします。心の底から求めて、突き詰めたい表現にその時は出会えなかったですし、焦ってそうで無いものを表層的に自分ゴトにするのも、違うかなと。カッコよくいうとそんな感じで、ほとんどは友達とモラトリアムを謳歌していたと思います。これは親に感謝ですね。

――2018年からニューヨーク、ロサンゼルスのストリートシューティングでフォトグラファーとして活動を開始されますが、なぜストリートという場所を選んだのでしょうか?

シンプルに“そこしか無かったから”です。海外にコネクションもなく、フォトグラファーとしての経験値もありませんでした。僕が持っているのは、センスとカメラだけ。出来るのは英語での声掛けとシャッターを押すことだけ。でしたので。

もっとも、カメラ経験者でライティングの技量やレタッチ技術があれば、向こうのフォトスタジオや外国人フォトグラファーのアシスタントとかも考えたかもしれません。ただ、いかんせん自分の感覚だけを自信に、勢いで会社を辞めた何も無い人間が、海外に行ったから急に上達するわけでは全くないです。当然のように道で立ち尽くして、声をかけては、通り過ぎる人達をがむしゃらに撮っていたって感じです。

――プロフィールを拝見すると、「ストリートカルチャーへのアプローチと新たな表現を求めて」と書かれてありますが、三澤さんが思うストリートカルチャーの魅力とは?

自由であり、柔軟であることでしょうか。がむしゃらにストリートスナップを撮る中で、得たものと言えば、ストリートでの出会いやそこでの友達がメインかと思います。よくわからない日本人も受入れてくれる姿勢というか。その分、自分をもっと出せたら良かったなぁ。と振り返ることもあります。いまでも他国のアートシーンやストリートカルチャーには強い興味がありますね。周りの友達から聞いて、最近はベルリンに興味があります。

ニューヨークにて撮影

ニューヨークにて撮影

――1年間のアメリカ生活が、フォトグラファー三澤亮介にどのような刺激、影響を与えたのでしょうか?

これは1年ずっと定住して行っていた訳でなく、1カ月程度ずつニューヨークやロサンゼルス、イタリアを回っていたので、そこまで無いかもしれません。笑

まぁ、海外ストリートで1000人近くには声をかけて撮ったので、少し怖い目にも会ったりしましたし、度胸はついたかも知れませんね。笑

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#ファッション#インタビュー#アート

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