月刊ウララ2月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします！

2021/02/10

福井の楽しさを再発見するツール。
新しい時間と空間を提案するグラウラー。

清水友恵　サンポニ

全国の優れた女性起業家たちに贈られるアワード「J300」において、ビールを外に持ち運べるグラウラーを開発販売する「サンポニ」として準大賞を受賞した。彼女が目指したのは自由な時間の使い方と、福井の楽しさの再発見だった。

ご当地ビールを量り売りできる場所が各地の駅にあって、グラウラー片手に旅をする、そういう構想も頭の中に描いている。

10年間大阪の家具メーカーに勤めていたが、働き方を自分なりにアレンジしたいと独立を決める。10数年ぶりに帰ってきた福井で出会ったのは『できるフェス』だった。「こんなに多くの面白い人が福井にいるんだ、彼らと何か一緒にできることがあれば、と感じました」。その時出会った人と屋上バーブリッジの運営を一緒にすることに。

3階の窓から、屋上のテラスから見える、ゆったりと流れる空気。ふと目をやると、多くの人が川縁を散歩していた。自粛の日々で、少しでも外に出たいという欲求が人を歩かせた。「外に出ることを楽しむことができたら」。その思いがグラウラーに行き着いた。遠くに行かなくても、福井を楽しめる空間を、時間を、グラウラーは演出してくれる。手にした人たちは彼女に共感するように福井を楽しんだ。