【麺 to the future|宗近製麺】

宗近蕎麦が『ESSE』「ふるさとグランプリ2021」で金賞受賞!

2021/12/20

“麺のプロ”宗近鉄也さんがお送りする麺好きのための連載「麺 to the future」

12月に入って寒さが増している中、ホットなご報告です! 多くの方がご存じの人気雑誌『ESSE』。その12月号「ふるさとグランプリ2021 米・麺部門」で、「福井の名門 宗近そば お試しセット 5食分」が金賞(第1位)を受賞しました。受賞に関して、あれも、これも、とにかく聞きたいことが山ほどあります、ありますよね? そこで今回は、金賞獲得までのあれこれをお聞きしました。

「ESSE ふるさとグランプリ」とは?
全国自治体からエントリーされたふるさと納税返礼品や取り組みを、ESSEプラチナインフルエンサーが徹底チェックするイベント。創業明治18年の老舗料亭『一の家』において試食会と、エントリー代表者が商品説明や取り組みなどのプレゼンテーションを行う。2021年は34品がエントリー、海鮮、肉、米・麺、銘品、菓子・果物、酒の計6部門に分けての審査となった。(2021年9月30日(木)実施)

金賞(第1位)受賞、おめでとうございます! ところでエントリーのきっかけは?

ありがとうございます、嬉しいです!

ふるさと納税に特化した企業『株式会社さちふる』の代表、笹川千尋さん(連載VOL.8参照)からのお声掛けです。ふるさと納税返礼品ポータルサイト「ふるさとチョイス」のそば部門 全国人気ランキングでは1位を獲得しましたが、もっと多くの方に知っていただきたいと思っていましたし、何よりふるさと納税への感謝を伝えるべくエントリーしました。

-審査員の方に食べていただきつつ、プレゼンテーション(以下、プレゼン)もする。しかも持ち時間は試食を含めて5分間! あっという間ですね。

コロナ禍の緊急事態宣言下だったので、オンラインでのプレゼンでした。実はオンラインのプレゼンは未経験で、なにをどうすればいいやらまったくわからない状態。しかも、最初は試食と決まっていて、それだけで終わってしまう可能性もある…。そうならないように構成を考える必要がありました。

-わからないことは、まずは情報収集ですね。どのようなことをされたのですか?

まずは効果的なオンラインのプレゼン方法を調べました。本を読んだり、人に聞いたり…。中でも一番役に立ったのは、中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)のYouTube!「なるほど!」と思うことばかりで、本当に参考になりました。

試食中(約1分)はモニターを見られないこと、お伝えする内容や映像、話すスピードなど、本番までに何度も予行練習をしました。練習のし過ぎで、本番2日前だというのに声がかれてしまって…。ハチミツとのど飴で乗り切りました。

実は当日、笹川さんからの緊急連絡で、「プレゼン終了者を見ていると、皆さん時間が足りないようです。短くても大事なことを、おもしろく話す作戦に!」とのアドバイスをいただきました。それも見越しての予行練習だったので、当日は作戦通りでした。

-当日の様子が気になります。どのような構成だったのでしょうか? ここからは時系列でお届けしましょうか!

まず最初は、審査員の方の試食タイム。私からはモニター越しでしか見れないので、映像を見ながら雰囲気をイメージしました。

当日は、『一の家』さんがしっかり作ってくださったので、味や盛り付けに関しての心配は一切なし、安心しておりました。ぶっかけで食べていただきました。

私の方から「おいしかったですか?」の問いに、「おいしかったです」「よかったです」の声。そんな審査員とのやりとりを交えながら、ここで約1分経過。

審査員の方の気持ちを切らさずかつ、インパクトを出すために、モニターには弊社の目の前に広がる田園風景を映し出しました。撮影日は9月下旬、まさに黄金の稲穂が揺れるのどかな田舎の風景です。ドローンで撮影したその映像を背景に私が登場し、「こんなのどかな田舎で、美味しいおそばを作ってま~す!」とアピールしました。

この辺りでもうすぐ2分。

次に伝えることは、イベントタイトルでもある「ふるさと納税」のことです。

5年前まではまったく知らなかったふるさと納税、売上も停滞していた時期。

何とかしようと試行錯誤、努力を続けたこと、ふるさと納税も勉強したこと。

それらの努力が実って「ふるさとチョイス」で1位を獲得!

1位獲得が売上アップの軌道にのるきっかけになり、麺の安売りからも打破できたこと。

これらを一気にお話し、「ふるさと納税」への感謝を伝えました。

と、ここまでで約3分半経過。

ここまでは予行練習通り。審査員の皆さんの様子はモニター越しでしか見えませんでしたが、私の熱い想いがしっかり伝わっていると確信していました。そしてこのまま最後のまとめに入る予定でしたが、本番約1時間前に、構成を急遽変更したんです。

せっかく予行練習したのに、どうして!?

本番前、笹川さんから緊急アドバイスを聞いた後、「他に何かできないか、まだできることがあるのではないか」と思ったんです。

ちなみに最後のまとめは、ふるさと納税の使い道に関する話です。多くのお子さんに人気で、わが子も大好きな地元の武生中央公園「だるまちゃん広場」にも使われていて、一市民としてもふるさと納税に感謝しているというような内容です。

どうしようか考えていたところに、「息子ちゃんを登場させたら?」とスタッフの鶴の一声!「そう、それだ!」と思い、すぐさま息子を呼び寄せました。

-息子ちゃんはまだ2歳にもなっていない…責任が重すぎませんか?(笑)

本番は1時間後。急な話ですからとにかく泣かない、ご機嫌であればOKという感じでした。

そして本番。息子を登場させるとすぐに「うわ~かわいい~!」の声が聞こえ、大成功!と小さくガッツポーズ。アットホームな雰囲気が演出できましたし、予定通りの話もできました。おかげさまで息子も終始ご機嫌で、いい仕事をしてくれたなぁと感謝しています。

-終わった時の感想はいかがでしたか?

本当にあっという間の5分間でした。でも、ほぼ予行練習通りだったし、息子もいい仕事をしたし、納得の出来栄えです。それと、最初はやったことのないオンラインプレゼンに不安はありましたが、終わってみれば面白かったの一言ですね。

-その結果、1位(金賞)です。勝因は何だと思われますか?

おそばの味はもちろんですが、それ以上に私が伝えたかったのは、ふるさと納税への感謝でした。“感謝”は形のないものですから、なかなか伝わりにくいのが正直なところ。それをいかに伝えるか? そのために分かりやすく、端的にまとめたのが良かったのでしょう。

それと、エントリーの中で民間企業が弊社だけだったのも大きいですね。弊社以外は自治体で、どうしても市町の概要や魅力、返礼品を作った業者の紹介など、いわゆる“営業トーク”になりがちでした。どこもそのパターンだと、どこも同じ、印象に残らない可能性も高いわけです。その点、弊社は違ったパターンだったのが画期的で印象に残ったのでしょう。

-宗近さん以外にも、福井県の返礼品が多くエントリーされ、上位入賞を果たしました。

そうなんです! 甘えびやお米、お菓子もあって、どれも美味しいものばかり。福井県民として嬉しい限りです。

-さて、そろそろ年末です。年末恒例の年越しそばの注文で忙しくなりそうですね。

年末年始、おそばを食べて過ごされる方も多いと思います。年内のお届けの最終受付は、12月22日(水)まで。あまり日にちもありませんが、早めにご注文いただけると助かります。

-ちなみに、年末の繁忙期を過ぎた後はゆっくりお休みですか?

2~3年前から、年末はローストビーフ作りが恒例になっています。私自身が好きで、低温でじっくり作っています。日持ちがするし、美味しいと家族にも好評なんですよ。

今年はそこからちょっとレベルアップして、おせち料理に挑戦してみようかと思っています。ローストビーフを含め、私の食べたいものを入れる予定です。

-新しいことに挑戦…おそばに関しても挑戦を続けるということですね。

もちろんです! 来年も挑戦を続けていきますので、ご期待ください。そして、今年一年、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


宗近製麺(むねちか)
【住所】福井県越前市北町45-63-1
【電話】0120-22-3139
【時間】10:00~17:00(日曜、祝日除く)
【HP】あり



日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!




#グルメ#連載

  • ツイートするツイートする
  • シェアするシェアする
  • 送信する送信する