【麺 to the future|宗近製麺】
2021/05/18
“麺のプロ”宗近鉄也さんがお送りする麺好きのための連載「麺 to the future」。
今春、福井県とチョコレートの世界TOPブランド『GODIVA(ゴディバ)』が世界で注目されるZENをテーマにコラボ! この驚きのニュースに、『宗近製麺』さんも参加されていました。どうして? 内容は? 反応は? そこで今回は、コラボを企画・実現した「福井県交流文化部ブランド課 ブランド戦略グループ」朝井啓子さんに企画のことや、そばをはじめとする“福井ブランド”について考えていることをお聞きしました。
- 今年2/27(土)~3/21(日)、『GODIVA café Tokyo』(東京)で、福井県産食材や加工品を使った特別メニュー(6品)が提供されました。これって、とってもスゴイこと! 企画実施の経緯と反応を教えてください。
朝井さん(以下、朝井)「ゴディバ ジャパン」代表取締役社長のジェローム・シュシャン氏が大学生時代、初来日の際に大本山 永平寺を訪れたことがとても思い出深く、今回のご縁に繋がりました。『GODIVA café Tokyo』では従来からそばを使用した人気メニューがあり、そこに今回福井のそばを採用いただきたいと考え、県内のそばをいくつかリストアップしてご紹介しました。その結果、宗近さんのそばを採用いただいたんです。
宗近さん(以下、宗近) 朝井さんとは7~8年前、野菜ソムリエの会合でお会いしたのが初めてでしたね。
それで、弊社からは「宗近蕎麦のビーガンサラダヌードル」のそばを提供しました。オファーをいただいた時は、チョコレート? どうして? 不思議?と疑問点ばかりでした。朝井さんから連絡で“サラダそば”というキーワードだけを聞き、「野菜に負けない、しかし主張しすぎない麺」をコンセプトに、数種類のそばをご提案しました。その中から、福井県産在来種の中でも個性の異なる3種類の玄蕎麦(そば粉)をブレンドした、極太の平打ち二八蕎麦を選んでいただきました。
- メニューの総称は、“ZENの魅力に触れるビーガンカフェメニュー”。「宗近蕎麦のビーガンサラダヌードル」には、打ち豆や九頭竜まいたけ、青豆厚揚げなども使われています。
朝井 ゴディバカフェのシェフからは「福井には魅力的な食材が多く、素材そのものが美味しい!」と言っていただきました。コロナ禍による外出規制がなければ福井にも来ていただき、生産現場を見たり、生産者ともお話していただくつもりでしたが…残念!
宗近 私も東京に行くことができず、「宗近蕎麦のビーガンサラダヌードル」は結局、味わえずじまい…残念!
朝井 今回の成果としては、期間限定ながら特別メニュー6品すべてが上位にラインナップするほどの人気ぶりでした。高品質であることはもちろん、東京駅近くのお洒落なカフェでありながら620円という手頃な価格、テイクアウトOKという部分も大きなポイントでしたね。さらに、“ビーガン”“ZEN”という言葉も、特に流行に敏感な女性の心にヒットしたのでしょう。