月刊ウララ12月号特集から『食のまち、小浜へのグルメ旅。』をご紹介!

2019/12/10

小浜の食文化を目と口で味わう

豊かな海の幸に恵まれた小浜では、世代を超えて受け継がれてきた食文化も魅力のひとつ。その多彩な調理法や味わい方に驚くことなかれ。

濱の四季
「鯛そうめんと季節の混ぜご飯定食」1100円(税込)。甘口の醤油で煮付けた連子鯛がメインながら、その鯛の旨味が染み出した贅沢な煮汁で味わうそうめんもまた絶品。組み合わせは、季節の食材を使った混ぜご飯と小鉢、香物、みそ汁がついた「一汁三菜」での提供。数量限定のため、週末などは早い時間帯に終了することも

小浜といえば鯛も代表的な魚のひとつ。地元では特別な日のごちそうとされてきた「鯛そうめん」が運ばれてきた瞬間、その華やかな盛り付けを前に自然と心が踊る。

すぐ目の前には穏やかな海と山並みが広がっていて、『御食国若狭おばま食文化館』にもほど近い場所にあるお食事処『濱の四季』。ここでは甘口の醤油をベースに、昆布と鰹の2種類を使った出汁が食材の味を引き出し、引き立てている。じっくりと煮込んで提供している20センチほどの連子鯛はまさにご馳走。そして、鯛の旨味が染み出した煮汁とともに味わうそうめんの美味しさもまたひとしおだ。

濱の四季
醤油の香りが漂って 焼き上がりを待つ間、 食欲が増幅中!

そして古くから小浜の日々の食卓に欠かせない存在の「醤油干し」は、鯖をはじめとした7種類の魚から選ぶ定食スタイルで。干物といえば塩干しやみりん干しをつい思い浮かべがちになるものの、ここ小浜では醤油干しこそが一般的だという。グリルしていると店内には食欲をそそる香ばしい香りが漂い始めて、口に入れた瞬間、旨味が広がる至福のひと時が訪れる。

この味を求めて県外から繰り返し訪れる観光客の姿を見てきた『濱の四季』の西本一郎さんは「やっぱり小浜の醤油干しの技術はピカイチだね。(醤油干しは)ソウルフードのような存在でインパクトも十分」と、にやり。そんな西本さん一押しの魚はしっとりとした脂が人気で、身がほろりと食べやすいカラスガレイだそう。

そのほかにも去年の夏から提供を始めた「若狭のぐじ御膳」、鯖を使った3種類のメイン料理をそろえた「鯖街道御膳」、最近では「よっぱらいサバ」の刺身を付けたメニューが加わるなど、こちらの店では魚がまさに主役級として抜群の存在感を放っている。

濱の四季
【住所】福井県小浜市川崎3-5
【電話】0770-53-0141
【時間】平日11:00〜14:30(14:00LO)
土日祝11:00〜14:30(14:00LO)、17:00〜20:30(20:00LO)
【休日】水曜(祝日の場合は営業)、年末年始
【席数】70席
【駐車場】あり
【HP】あり


次ページへつづく

#エンタメ#グルメ#嶺南#月刊ウララ

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