月刊ウララ1月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2021/01/11

家具から家の守り神へ昇華した、
シグネチャー越前箪笥。




OYANAGI

伝統工芸品である越前箪笥とは、指物技術に漆、さらに装飾の金具など、特筆すべき技術の粋が詰まっているが、それをどう現代に表現して発信するか、という最適解がまだなかった。

『小柳箪笥』4代目の小柳範和さんはその解答を求め、自分を深堀りしていった。「千利休の言葉『守破離』が自分の心に刺さりました。親方の言葉を守り、技術を守る。そのやってきたことを守りつつ、培った型を破る。そして自分の世界観を持って進んでいく。自分は型破りな職人になりたかったんです」。

そこで出会ったプロダクトデザイナー・鈴木啓太氏。彼の元を訪れ『小柳箪笥』のDNAを導き出した。「初代から今まで、一言で表現するなら“あつらえる”DNAだと。ずっとオーダーメイドに特化してきたDNAを現代に生かそう、と思いました」。

桐箪笥にさまざまな木の表面をスライスしてデザイン。小柳範和さんはからくり越前箪笥を製作することが好きで、今回の「OYANAGI」にもさりげない高度なからくりが施されている。ローテーブル85万円。キャビネット12万円〜

越前箪笥の技術や型は残しつつ、既成概念を打ち破る。グラフィカルに未来へとつながるデザイン。すべてを削ぎ落して生まれた「OYANAGI」。顔が見える越前箪笥に、という思いを込め、自身の名をそのまま冠した。




「越前箪笥は大事なものを守る役目もありました。つまり、大切なものを守る、家のお守りとして大切にしてくれたら」。まさにこれは、家具を超えた家の守り神的存在になる。

小柳箪笥
【住所】福井県越前市武生柳町10-7
【電話】0778-22-1854
【時間】10:00~19:00
【HP】あり

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