2021/06/10
“ものづくりは楽しい”を
伝えていきたい。
杉谷昌保
まだ今立に“南越線”が走っていたとき運転手に、家庭用ゲーム機が出たときゲームデザイナーに、大ヒットアニメを見たときアニメーターになりたかった。夢は現実のものとすること。高校生で世界を知り、大学時代に車に乗ったときに感じた、“運転する、デザインをする”を形にすべく、車のデザイナーとして道を進む。実際に日産車のインテリアデザインを手掛けもした。
が、「もっと小さい時分に世界が広いということを知っていたら、可能性も広がるのでは」。だから今度は、これまでの経験を基に次の世代に伝え、自らの力で夢を紡いでいく人たちを育てたい。9代目として家を継ぐ思いも合わせ、「第2の人生を作っていきたい」と福井で独立を果たした。
築130年を超える蔵を改装したオフィスは、試作工作室やギャラリースペースなどに最新の機器が揃う。「この場所は思ったことを形にできる場所です。そういう体験を通じて大人も子どもも“ものづくりは楽しい”と感じてくれたら」。
小さいときに見た夢は叶えたわけじゃない。ものづくりを通じて多くの人を幸せにしたいという夢は今も見続けている。「夢は現在進行形だから楽しいんです」。
PROFILE
1973年越前市生まれ。武生高校、京都工芸繊維大学を卒業後、日産自動車のデザイン開発を行なう会社でインテリアデザインを手掛け、その実績から「公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会」正会員に。2020年に帰福し起業。プロダクトデザイン、商品プロダクション、教育などの事業を展開している。
株式会社la・kura
【HP】あり
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