月刊ウララ10月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2021/10/13


神々しささえ感じるモノたち。
越前和紙の可能性がここにある。

住宅、金融、芸術、そこには必ず越前和紙があった。つまり、日本産業発展において欠かせないものだった。しかし紙の性質上、立体の設えが難しい、世界が狭くなった結果価格競争にさらされる等々、1500年の産地は今、試行錯誤をしながら進化の一歩を踏み始めようとしてる。

越前生漉き奉書を漉き継ぐ和紙職人・岩野市兵衛さんに出会い、越前和紙の可能性を感じた福井市在住の山本一惠さんが、岩野さんの家族とともに作り上げた新しい和紙の世界は、県内外から訪れる人を魅了し続けている。

祈り・癒し・結び。それぞれのテーマで提案する“立体の和紙”は、ほとんどが岩野さんの“端材”。だとしてもその風合いは特別。そこにプラスされた山本さんの超絶技巧。これがすべて和紙でできているのかと目を疑うほどの繊細さ。さらに岩野さん自身が染色したという特別な越前和紙も使用されている。

さまざまなインテリア用和紙と作品のコラボレーションや「発見! アロマ&ハーブEXPO 2020 クラフトコンテスト」グランプリ作品なども展示されている



これらの作品には和紙だけではない、越前漆器など伝統工芸品の技も盛り込まれている。伝統産業の融合はそれぞれ1500年の歴史があってこそ。その重みが作品を通じて伝わってくる。岩野さんの和紙作りへの柔軟性にも驚かされる。

これらの作品はまるで、この時代の人々の寄る辺のようにも見える。そのくらい神々しさを身にまとっているからだ。

神紙からの贈りもの 神と紙遊び展
12月20日まで開催
【会場】越前和紙の里 紙の文化博物館(越前市新在家町11-12)
【電話】0778-42-0016
【時間】9:30~17:00
【料金】大人200円、(2F特別展開催時は大人300円)
【HP】あり



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#エンタメ#人物#月刊ウララ

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