2022/03/17
レインボーラインや年縞博物館など、若狭を舞台とした短編映画「虹が開く」で主演を演じた女優の阿部純子さん。劇中では三方五湖の大自然を前に福井県産のいちほまれと特産品の福井梅で作られたおにぎりを美味しそうにほおばる場面など、表情豊かな演技で魅力を伝えています。3月10日に『パレア若狭』で行われた試写会にゲストとして登場した阿部さんは、「山もあって、海もあって、湖もあって、空気も美味しくて、そんな大自然の中で撮影することができて、本当に心が豊かになりました。」と話し、4日間にわたった福井ロケを振り返りました。
「ここでしか見ることができない景色」と出会う
「虹が開く」では、若狭町の三方湖に面した年縞博物館の職員を演じた阿部さん。この役は実際に博物館で働く女性がモデルとなっていて、直接会ってやりとりを交わす中で「福井のことが大好きでエネルギッシュな方」と感じ、役作りにいかしたと言います。撮影は昨年10月に行われ、地元からも多くの人がエキストラとして出演。阿部さんとやりとりを交わす役もあり、「『これまで演技をしたことがない』と話されていた方も自然な演技で、私もとても演じやすかったです」と振り返ります。また福井に滞在中は舟盛りをご馳走になったり、手土産にもらったへしこをサラダやお茶漬けにして味わったり、地元の人からのおもてなしや交流も深く印象に残っているそうです。
「ここでしか見ることのできない幻想的な景色が私にとってはとても印象的でした」。昨年10月24日に現地入りして27日までの4日間にわたって撮影に臨んだ阿部さんは、滞在中のさまざまな体験や現地で見た景色、若狭の空気感なども役作りにいかしながら若狭で暮らす女性を演じています。ロケ中は天候にも恵まれ、年縞博物館の目の前に広がる湖の穏やかな水面や、レインボーラインから一望できる自然の美しい風景が何度も映し出されます。
「一瞬と永遠」。
ものがたりと重なる7万年分の年縞。
阿部さんは、大好きな地元の話題になると早口になって止まらなくなる情熱的な女性を演じています。舞台となった年縞博物館では7万年分の年縞を展示しているギャラリーを前に「とてもロマンチックな場所だと感じました」(阿部さん)。その出演シーンでは、それまでとは違った表情をのぞかせながら「この一瞬が永遠につながっている」と印象的なセリフとともに作品にリズムを生み出しています。
「虹が開く」は若狭湾観光連盟が観光PRを目的に制作し、試写会にはエキストラ役として出演した地元の人たち関係者を招待して、完成作品を披露。トークイベントの最後では阿部さんが“共演者”に向けて、「今日、この作品を見てどのように受け止めていただけたのか、すごく気になっています。そしてこの作品が多くの方に届く日を願っています」とメッセージ。作品は3月中に若狭湾観光連盟のホームページで公開予定です。
阿部純子(あべじゅんこ)
1993年生まれ大阪府出身。2010年、映画「リアル鬼ごっこ2」でヒロインとして女優デビュー。慶應義塾大学在学中に、芝居と英語を勉強するためニューヨーク大演劇科に留学。2014年、映画「2つ目の窓」(河瀬直美 監督作品)で主演を務め、「第4回サハリン国際映画祭」主演女優賞、「第29回高崎映画祭」最優秀新人賞を受賞した。
(出演情報)
Amazon Prime Video『恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~』 2022 年 3 月 18 日(金)~ Amazon Prime Videoで10話一挙配信
出演:波瑠、瀬戸康史ほか 監督:前田哲
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