【~6/15】「はしもとみお彫刻展」開幕! 木彫りの動物たちが暮らす不思議な世界にクローズアップ。

2025/04/23

新緑がまぶしい「金津創作の森美術館」。野外では、森の陽気に誘われて展示室を抜け出してしまった動物の姿も見られるかも……?

動物の木彫り彫刻家・はしもとみおさんの福井初となる個展『音を刻むいきものたち』が4月19日(土)、「金津創作の森美術館」で開幕しました。

会場には人の暮らしに寄り添う犬や猫から、普段間近で見ることのないオランウータンや熊まで、さまざまな木彫りの動物たちが大集合。幻想的でありながら、どこかぬくもりとなつかしさを感じる動物たちの世界を少しだけ覗いてみましょう。

木の枝や丸太は金津創作の森周辺で採取したもの。鳥のさえずりや木を彫る音を用いたサウンドにも注目

3つの展示室のうち、「森のかくれんぼ」をテーマにした一室は、緑の葉をつけた木の枝や、色とりどりのオーナメントが彩る秘密基地のような空間。木の葉の陰やテーブルの下など、めいめいお気に入りの場所に隠れた動物たちを探しながら散策します。

シュウくんと触れ合うはしもとさん

肉球のマークが付いている作品は頭をなでたり、ハイタッチしたりと触れ合うことも可能です。「森」の空間でぜひ触れ合ってみてほしいのは、熊のシュウくん。おなかの部分に座ることができ、抱っこされているような感覚を味わうことができます。
こちらの空間は自然物を多く取り入れているため、「より木の香りを感じていただける」と学芸員の千葉さん。木彫りに使われるクスノキの香りに加え、美術館周辺の森から採取した木々の香りが動物たちの理想郷を演出します。

クドリャフカは今回初めて触れ合いが可能となる。「おかえり」と声をかけながらやさしくなでてあげよう

また、暗幕の向こうに広がる「宇宙」をテーマとした空間には、宇宙に行った動物たちが登場。片道のみの燃料で宇宙に行った旧ソ連の犬「クドリャフカ」が中央に佇み、モビールのようにつるされた木彫りの動物たちをじっと眺めています。宙に浮かぶ動物たちの中には、もしかすると地球外生命体もまぎれこんでいるかも……? ぜひ探してみてくださいね。

作品のモデルとなった動物の性格や出会った時の様子を書きとめたパネルも展示する

そして、今回の展示の中で最もにぎやかなのが「音楽の町」をテーマとした一室。楽器を持った動物たちや、はしもとさんの好きな曲の歌詞を書き込んだ木彫りの本が空間を彩ります。木琴や竹で作られた楽器などが置いてあり、会場に響くサウンドに合わせて自由に演奏することができますよ。

「子どもと動物の目線で作ってあるので、大人もぜひ彼らの目線になって楽しんでほしい」とはしもとさん

今回の展示について、「子ども目線で作ることを意識した」というはしもとさん。会場には、おしゃべりしたり、触ったりといった子どもの行動をなるべく制限しないような工夫もちりばめられています。
木彫りの猫たち「ヤマネコけいさつ」と一緒に各展示空間に隠された見どころを探す「かなZOO(金津)散策シート」(展覧会受付にて配布)もあるので、ぜひじっくりと動物たちの世界を探検してみて。




展示おさんぽ会(作品解説)

「かなZOO(金津)散策シート」を使って、美術館スタッフと一緒に展覧会を巡ります。

【日時】4月27日(日)、5月17日(土)、6月1日(日) 各日14:00~14:30
【参加費】要展覧会観覧券
【集合場所】展覧会受付



はしもとみお彫刻展 音を刻むいきものたち
【日程】2025/4/19(土)~2025/6/15(日)
【会場】金津創作の森美術館(福井県あわら市宮谷57-2-19)
【電話】0776-73-7800
【時間】10:00~17:00(最終入館16:30)
【休館】月曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)
【料金】一般800円、中学・高校生600円、小学生400円、65歳以上・障がい者 各半額、障がい者の介護者(当該障がい者1人につき1人)・未就学児無料
【HP】あり



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#あわら市#おでかけ#アート

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