月刊ウララ1月号エリア特集『池田町・魚見』で感じる“こっぽい”時間

2020/01/14

魚見の朝、モヤのかかる山間。 / 天気のいい昼間、のんびりと暮らす。 / 寒い夜にほっこり暖を 火のある暮らし。

天気のいい昼間、
のんびりと暮らす。

大病からの回復、
体が芽吹く山の暮らし。

「池田町の人でも羨むくらい素敵な田舎暮らしをする夫婦がいる」と聞き、尋ねたのは内藤緑さん、博子さん夫婦。魚見地区でかつて盛んに行なわれていた炭焼きを唯一続け、農業や狩猟、森林の間伐・除伐、漢方づくりなど、山のことならなんでもこなす二人。石垣の上に佇む家から四季折々の風景を愛で、囲炉裏を囲んでゆったりと過ごしている。
 地元の人も知恵を借りにくるほどの“山の達人”である緑さんがこの場所で暮らすようになったのは、サラリーマン時代に大病を患ったことがきっかけだったという。体のことを考え大病後は早期退職をし、長年の夢だった自身の出身地である魚見地区に別邸を構え、山での暮らしが始まった。
 ここに来て一番大きく変わったのは食事だという二人。「食べるものには一番気を付けています」と、博子さん。無農薬野菜を自家栽培することで育てる楽しみが増え、採れたてを食すことで緑さんの病後の回復も順調に。そんな暮らしを続けていく中で「ある日、雑木林で落ち葉を敷いて寝転んでいた時に体が芽吹いていくのを感じたねぇ」と、不思議な体験をした緑さん。自然と密接に暮らすことが、人間本来の生命力を生み出すのかもしれない。

家の土台に敷かれた石垣は、緑さんが友人と一緒に建設したもの

賑やかな山奥の記憶、
魚見地区の今昔物語。

 自然に身を置き、のびのびと暮らす緑さんだが、今と昔を比べると山が変わってしまったと感じるという。「昔はこんな山奥でも寂しいってことはなかったなぁ。魚見の山々から炭焼きの煙がモクモクとあがっていてね。昔は山に働く人や暮らす人がたくさんいたんだよ」と、幼い頃の思い出を語る。
 また、この地域では炭焼きだけではなく、鉱山の採掘も盛んに行なわれ、採掘場に働きに来る労働者も多かったのだという。「小学生のころは“お道場”と呼ばれる今でいう公民館みたいな場所があって、いつも金石調査をする人たちが寝泊まりをしていたもんだ。そこにはいつも子どもたちが集まって賑やかだったねぇ。冬は竹で作ったスキー板で遊んだりしていたね」と、顔をほころばせながら話す。

炭工房 輝
内藤緑さん、博子さん

緑さんは池田町魚見金山地区出身の山のスペシャリスト。鯖江市に本宅を持つが、週の大半を魚見地区にある別邸で生活する

魚見の朝、モヤのかかる山間。 / 天気のいい昼間、のんびりと暮らす。 / 寒い夜にほっこり暖を 火のある暮らし。




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#人物#エンタメ#丹南#月刊ウララ

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