2020/02/14
京都発の4人組バンド、the engy(ジ エンギー)。
昨年11月、NHK「あさイチ」にデビューからわずか1カ月で出演し、生パフォーマンスを披露。スモーキーかつブルージーな歌声、そしてクールなトラックメイクとエッジの効いたサウンドに、強く惹かれた視聴者が続出した。
2月1日に Digital single『Driver』 を発表したばかりの彼らを代表して、実は福井出身の藤田恭輔(g,cho,key)にインタビュー。ドラマ主題歌のために書き下ろした『Driver』 についてや、1月17日から公開がスタートした、音楽番組「VEZEL LIVE」に出演した感想などを語ってもらった。
――早耳なリスナーの間では、the engyの存在を知らない人はいないと思いますが、あらためて福井のみなさんにthe engyについて教えていただけるとうれしいです。
京都結成の4人組バンドです。
2014年にvo.山路とba.濱田によって前身バンドが結成され、2017年春にdr.境井と僕が加入して現体制になりました。主に関西を中心に活動してましたが、2019年10月にビクターエンタテインメントからアルバム『Talking about a Talk』でメジャーデビューしてからは、東京や各地方にも活動範囲を広げています。
――2月1日にデジタルシングル『Driver』を発表しましたが、今作はドラマ「LINEの答え合わせ~男と女の勘違い」(※TSUTAYAプレミアムとbilibiliの日中同時配信の連ドラ。地上波でも一部地域で放送)の主題歌ですよね。ドラマ主題歌のオファーがあった際の感想を教えてください。
本当に驚きました!
メンバーみんなで「ドラマやで!やばいな!」とか言い合ってました(笑)。ドラマに限らず、主題歌を担当させていただくということ自体が初めてだったので、初々しいリアクションだったと思います!
――『Driver』はthe engy初の書き下ろし楽曲ですが、制作手順としては、まずは台本を読んで…という流れだとは思うのですが、その後はどのように進めていったのでしょうか?いつもの制作スタイルとはやはり大きく異なりましたか?
書き下ろしでしたが、制作スタイルは意識して変えようとはせず、今まで通りのスタイルで、僕らの色がしっかりと出せるように努めました。
――ドラマのための書き下ろしとなるといつもと勝手が違うと思います。「ドラマにフィットする…」「大衆性のある…」など、さまざまな条件を自分たちのなかでも出したと思うのですが、制作はスムーズに進みましたか?
今までの楽曲と違い、ドラマという音楽以外の作品にイメージを沿わせるような曲作りになりましたので、メンバー間での楽曲イメージの共有に時間をかけることなく、とてもスムーズに作ることができました。
――タイトルの『Driver』。訳すると運転手ですが、このタイトルの裏側にはどんなストーリーがあるのでしょうか?
実はDriver(運転手)は、うだつの上がらない恋人のことを比喩しているんです。歌詞では「顔も見せずに同じことばっかり言って、いい加減会いに来て何か素敵なことでも言ってよ」みたいなことを言ってまして、ドラマの主題とも若干リンクさせてます。
――今作では『Talking about a Talk』に収録されている「In my head」以来でしょうか、歌詞に日本語を使っていますが、その理由は?
日本語は元々楽曲に入れてはみたかったのですが、カッコいい入れ方みたいなのが前まであまり分かっていなくて…。「Talking about a Talk」で、少しですが日本語の上手い入れ方が掴めてきたので、『Driver』でも部分的に入れてみました。聴き手に歌詞の意味をストレートに伝えることができるので、これからも日本語は効果的に使っていこうとは思っています。