【インタビュー】福井から世界へ!全米をステージに活躍する、ジャズピアニスト馬渕侑子

2020/03/28

私にとってジャズは世界で一番エキサイティングな音楽。いつか福井で演奏をしたい

馬渕侑子
アメリカで気づいた日本の美、日本の素晴らしさを表現したいと、着物をアレンジしたライブ衣装で演奏することも

――着物をアレンジした衣装でライブを行なっている写真を拝見ました。いつもこの衣装を着用されているのでしょうか?この衣装を着るようになったきっかけ、観客の方の反応を教えてください。

着物スタイリストの大川敏子さんがアレンジしてくださった着物で何度かコンサートを行なっています。準備に時間を要するので、いつも着ることは出来ませんが、日本のミュージシャンとして、どんな環境に居ても何時でも、自分の個性や日本人らしさというものを音楽パフォーマンスと一緒にお見せしたくて、出来る限り着物を着たいと思います。アメリカの観客は着物が大好きです。“美しくとても個性的だ!”と着物で演奏する時はいつもよろこばれます。

――月並みですが、ジャズの醍醐味は「即興演奏」「一体感」にあると思っています。ライブの時はどのようなことを意識されていますか?

その時演奏している曲と練習したことに集中しています。ライブ中の演奏にはいつも変化があり、私達のベストなサウンドを作り上げるためにベース、ドラムとお互いに耳をかたむけながら演奏しています。私達ジャズミュージシャンは、ライブでの即興演奏が全てです。即興は瞬間的なとても速いプロセスなので、時々自分が弾いたことを覚えていないこともあります。全ては練習とライブ中に聴く自分達の音、そしてお客さんに何を感じて欲しいかによります。

――2020年夏に新しいライブアルバム『Yuko Mabuchi LIVE at Vibrato』をリリースされるとのことですが、どのような作品なのでしょうか?

次のアルバムではとても幅広いジャンルの音楽をカバーしています。スウィング、ラテン、クラシック、ポップ、さまざまなグルーヴ感溢れるハイエナジー パフォーマンスを収録した、全16曲のダブルCDになります。まさに “2020年の今の私の音楽”を聴いていただけるアルバムです。

馬渕侑子
ロサンゼルスに数あるジャズバーの中でも、最高ランクの「Vibrato Grill Jazz」で演奏

――馬渕さんにとってジャズとは?

私にとってジャズは世界で一番エキサイティングな音楽です。とても魅力的で、フリーで、楽しいものです!

――馬渕さんにとって故郷の福井とは?

福井は私の故郷=ホームであり、いつも特別な場所です。去年から始まった福井の新しい音楽フェスティバル「ONE PARK FESTIVAL」について聞いて、本当にうれしいです!近い将来、地元で演奏するのを心から楽しみにしています。

――ジャズピアニスト馬渕侑子の今後の夢を教えてください。

ほとんどのアーティストと同じです。つまり、有名になり世界中で私の音楽を演奏することです。また、私自身ジャズを楽しんでいるように、もし誰かが私の音楽を聴いて“ジャズって楽しい!”と思うきっかけになることができたらうれしいです。ジャズはとても特別な音楽で、音楽的にさまざまな方法で自分を表現し、想いを伝えることができます。この音楽をこの先もずっと演奏し続けていくことが私の夢です。


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馬渕侑子(まぶちゆうこ)
アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活躍するジャズピアニスト。4歳からクラシックピアノを始め、高校時代にジャズに魅せられる。京都の音楽学校を卒業後、ソリストとして、またジャズトリオのメンバーとして演奏活動を開始。 2010年にアメリカに渡り、ロサンゼルスの「ミュージックパフォーマンス アカデミー」で学ぶ。これまでにアメリカにて4枚のCDをリリース。昨年リリースした『Yuko Mabuchi Plays Miles Davis』がアメリカの「NativeDSD.com」のジャズ部門年間賞に選ばれ大きな話題に。現在ソロおよびトリオで、全米で活躍中。 yukomabuchi.com




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#インタビュー#音楽#エンタメ

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