月刊ウララ11月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2020/11/12

越前打刃物が身近な存在になる。
新たなギャラリーと産地の未来。

最後の工程は手作業にこだわるなど、高い品質を保ちながら、海外からも注目される越前打刃物の産地を支えてきた“山謙の柄”。素材には硬度が高く、艶のある「紫檀」が最も使われる。先代が編み出した独自の構造、唯一無二の技術を受け継ぎながら未来を見据える

越前打刃物の鍛冶工房が集まる越前市の池ノ上工業団地。「刃物団地」とも呼ばれている山あいのエリアを歩くと、周囲からはハンマーや工作機械の音が聞こえてくる。約700年の歴史を受け継いできた伝統工芸の産地に、ギャラリー『柄と繪(えとえ)』がオープンした。

個性豊かな和包丁が並ぶギャラリーを運営するのは、和包丁の「柄」を製作する1912年創業の『山謙木工所』。4代目社長の山本卓哉さんと、妻で蒔絵師の山本由麻さんは「工芸の魅力に触れてもらったり、産地を巡るきっかけになったり、“窓口”として気軽に立ち寄ってもらいたい」と、語る。

刃の切れ味や紋様に目を奪われがちになるものの、プロの料理人は、その刀身を支える柄の材質や形状、重さなど繊細な感覚にこだわる。そんなニーズに応えるため、特許技術を編み出すほど、高度なものづくりを追求してきた。

気になるもう一つの「繪」は蒔絵や漆絵を意味する言葉。越前漆器の産地、河和田で蒔絵の修行経験がある由麻さんは、包丁の柄を蒔絵で彩ったり、柄の素材に漆の模様を施したアクセサリーを作ったりと、二つの伝統工芸が組み合わさることで生まれる新たな価値に想像を巡らせ、この場所から発信していきたいと考えている。

柄と繪 etoe
【住所】福井県越前市池ノ上町46-1-10(山謙木工所敷地内)
【電話】090-5686-1658
【時間】13:00~17:00
【休日】不定休
【駐車場】あり
【HP】あり
【SNS】Instagram




湊町の文化が醸成された場所で、
新しい文化醸成の場を作る。

湊町三国という場所の歴史と文化は、福井という街の発展に大いなる影響を与えた。そして北前船全盛期の三国が残してきたものは、今も形を変えず後世に伝えている。それも後世の人が率先して。旧森田銀行。湊町三国を象徴する建物で、敦賀の旧大和田銀行(現・敦賀市立博物館)とともに、港湾都市ならではの空気をまとう。

かつてこの場所には三国の人の営みがあった。その積み重ねが、建物に染みついている。時代と共にこの建物は役割を終え、朽ちていくだけだった。その中で解体の話も上がったが、すんでのところで阻止したのも他ならぬ三国の人たち。自分たちの祖先の営みは残したい。その思いが勝った。

補修され、登録有形文化財に指定され残ったはいいが、ただそこにあるだけで価値はあるのだろうか。今や観光は“見る”から“体験する”にシフトしている。この歴史と文化を“体験する”何かを、さらに後世の人は考えた。

「THE MORITA BAR」。バーとはただ酒を飲む場ではない。人が集い、文化が醸成される場も意味する。三国の人々が紡いできた歴史と文化の象徴で新しい文化を醸成する。ここでしかできない、ここにしかない“場”。

瀟洒な建物は、瀟洒な空気がよく似合う。

THE MORITA BAR
【会場】福井県坂井市三国町南本町3-3-26
【お問い合わせ】一般社団法人DMOさかい観光局
【HP】あり
※音楽と食事のイベントは11月を予定。
状況により1月に変更もあり。詳細はHPより

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#エンタメ#人物#月刊ウララ

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