月刊ウララ1月号『What’s Hot?』より。今、気になる場所・ヒトの一部をお見せします!

2020/01/16


最古の企業をブランディング。

中林 久徳

中林 久徳
『国嶋清平商店』19代目  
1985年福井市生まれ。 北陸高校卒業後大阪音楽大学に進学、在学中にオペラの虜となり、 ニューヨークでの修行を経てイタリアに渡り、 オペラ歌手として舞台に立ちながら洋服のバイヤーも務める。 2020年の創業500年を知り、企業ブランディングをするために帰福。

片町にある『国嶋清平商店』。味噌・糀・醤油などを扱う福井県最古の企業である。若き19代目は2019年、福井に戻ってきた。イタリアでのオペラ歌手としてのキャリアを終えて。  
小学生まで大阪で育ったからか、夢は「芸人になってステージに立ちたい」。そのために高校時代は同じような舞台に立つ演劇部に籍を置いた。そこで“他人を演じる楽しさ”に魅了され、かつワークショップで体験したミュージカルに魅了され、やがて母と同じ大学に進み、声楽の道を歩んでいく。オペラの世界に傾倒するのに時間はかからなかった。それも「長い歴史を持つ演目が多いイタリアオペラにのめりこんでいきました」。卒業し、満を持してイタリアに渡る。  
5年が過ぎ、自身の行く末を考えたとき、両親から実家の店の歴史を聞く。2020年は創業500年目にあたる。「そのときに居合わせることができるなんてありませんから」。イタリアでファッションアイテムのバイヤーの仕事もしていたことで、経営のセンスやさまざまなネットワークを構築していた。それを500年目にぶつけられたら。やりたいことは膨らみ、期待感しかなかった。  
ただ継ぐのではない、世界感覚の視点が501年目からのリコンストラクションを手掛けていく。


月刊ウララ1月号

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#エンタメ#人物#月刊ウララ

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